PICK UP/ 茨城のうまいもの特集

旬のうまいもの特集

国内トップクラスの衛生管理市場!磯崎漁業協同組合

国内トップクラスの衛生管理市場!磯崎漁業協同組合

国内トップクラスの衛生管理市場!
磯崎漁業協同組合

 茨城県沿岸のほぼ中央に位置するひたちなか市磯崎地区は、沖合に黒潮・親潮が交錯した豊かな漁場を持ち、ヒラメ、カレイ、シラスなど「獲れない魚は無い」ほど多様な魚が漁獲されます。
磯崎漁協こと磯崎漁業協同組合は、そんな磯崎地区にある漁業協同組合。組合員38名と小規模の漁協ながら、磯崎漁業協同組合荷捌所(にさばきじょ)(※)は、大日本水産会の定めた優良衛生品質管理市場に認定されています。(認定日:平成28年4月12日)
関東地方では初の認定取得となりました。

※荷捌所(にさばきじょ)とは…漁獲物の仕分け、計量、保存、出荷を行う場所のこと。

優良衛生品質管理市場・漁港認定制度とは

一般社団法人大日本水産会が平成17年度に開始した制度。
水産物の衛生品質管理に優れた産地市場を認定して公表することにより、先進的取組の事例を広く普及し、もって、個々の産地市場がこれら認定市場を参考に、衛生品質管理の向上に積極的に取り組む環境を整備することを目的としているものです。平成29年3月現在、認定を受けている施設は、全国で14ヵ所です。

1.きっかけ

 「優良衛生品質管理市場認定チャレンジへのきっかけは、震災復興への思い、そして築地市場の豊洲移転を意識した為です。」そう語るのは、磯崎漁協の指導課長根本隆行さん。
「うち(磯崎漁協)はセリをやっていないので、漁獲物の大半は築地市場の卸売業者に直接販売しています。そんななか、築地市場の移転先である豊洲市場は衛生管理を徹底すると謳っていました。被災から復興への願いもあり、豊洲市場の水準に合わせた体制を取ろうと思いました。」
平成27年4月、磯崎漁協の敷地内に、県内初の完全密閉型の高度な衛生管理を行える新たな荷捌所が誕生しました。

  • 磯崎漁業協同組合 優良衛生品質管理市場認定
  • 磯崎漁業協同組合 優良衛生品質管理市場認定
  • 磯崎漁業協同組合 優良衛生品質管理市場認定

2.厳しい認定条件

 完全密閉型の荷捌所 (以降、新荷捌所)を建設しただけでは、優良衛生品質管理市場として認定はされません。認定を受けるには、設備はもちろん、人の衛生管理も徹底していかなければならない、と根本さんは言います。
「新荷捌所に出入りする人間の手洗いチェック、魚の鮮度・品質保持のための温度や滞留時間のチェックなど、およそ20項目ほどのチェック項目のある資料が4冊ほどあります。これに毎日記入し、毎週、毎月という単位でそれをまとめて報告書を作ります。認定は取るまでより取ったあとの方が大変です。」

  • 磯崎漁業協同組合 優良衛生品質管理市場
  • 磯崎漁業協同組合 新荷捌所内

 水揚げの無い日の新荷捌所内は、魚の匂いが一切しません。むしろ、外気よりも荷捌所内の方がキレイな空気のような気さえするほどです。「所内で使う水は全て、滅菌した海水を使っています。生簀の水もそうです。荷捌所は使ったあと毎回必ず、滅菌した海水→真水→次亜塩素酸ナトリウムの順に撒いて、隅々まで消毒するので雑菌が繁殖せず、臭わないんですよ。」と根本さん。
周囲を見回すと、魚を活け取る網は網が上に向いて壁にかかり、ホースも綺麗にまとめられて壁にかかっています。これも"床には雑菌が一番多いので、使うものを床に触れさせないように"という大日本水産会の指導によるものなのだそうです。

3.認定後の磯崎漁協

 優良衛生品質管理市場として認定されたことを期に、認定ロゴマークの付いたシールをデザインし、それを箱に付けて出荷する取り組みを始めました。手洗い、清掃、消毒の徹底など、設備だけでなく人に対しても要求される高度な衛生管理方法に、はじめは組合員から「めんどくさい」等の声もあがったそうですが、認定後は組合員の意識も向上し、規律ある管理が徹底されています。また、認定後、磯崎漁協から出荷されるシラウオやノレソレ(アナゴの稚魚)は、他浜より高値で買い取られるようになったそうです。

  • 磯崎漁業協同組合 優良衛生品質管理市場

4.味わい

 一口アワビ

磯崎漁業協同組合

     磯崎漁協では、「高級食材として知られるアワビを、リーズナルブルな価格で提供し、たくさんの人に食べてもらいたい!」との思いから、平成13年7月に施設を設置しました。
    一口アワビを出荷サイズに育てるまでの期間は約4年。天然かけ流しの海水を使い、天然のワカメやアラメなどの海藻をたっぷりとあたえ、限りなく自然に近い環境でじっくりと育てるからこそ、肝も含めて天然同等の味わいです。

※このページの情報は2017年3月時点のものです。

今、おすすめの記事

TOP