PICK UP / 茨城のうまいもの特集

いばらき食材を使う料理人

洋風笠間菓子グリュイエール オーナーパティシエ根本高行(笠間市)

根本高行(笠間市)

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笠間人が作る洋風笠間菓子

 歴史と文化の街、笠間市。笠間焼の郷であり、日本三大稲荷のひとつ笠間稲荷神社の門前町でもあります。また、農業も盛んで、特に笠間の栗の生産量は日本一を誇ります。  そんな笠間市にあるグリュイエールは、石とレンガ造りのおしゃれな外壁が目印の洋菓子店。店内には、ショートケーキやチーズケーキなどの定番ケーキから、笠間の和栗を使った「モンブラン」や焼き菓子など、100種類ものオリジナル商品が煌びやかに並びます。  オーナーパティシエの根本高行さんは、笠間生まれ笠間育ちの根っからの“笠間人”。笠間をこよなく愛し、笠間の歴史や文化などを「洋風笠間菓子」として菓子で表現しています。また、茨城県洋菓子協会会長、茨城県菓子工業組合笠間支部長を務めるなど、茨城県の菓子業界を牽引する存在です。

地産地消への思い

 根本さんがグリュイエールをオープンしたのは昭和60年。その2年後、根本さんは今後のパティシエ人生を決定づけるような人物と出会います。 根本さん「ラジオで、笠間でジャージー牛を育てている方が紹介されていたのをきっかけに、知人に紹介して頂きました。実際にお会いしてみて、生産者のこだわりと情熱に心を打たれました。ジャージー牛の牛乳はもちろんおいしかったのですが、その牛乳を使ったチーズがとてもおいしくて衝撃を受けました。これを使わない手はない!と。食材自体が持つ自然の味と、洋菓子の技術をうまくミックスして菓子で表現していけたら…と思い始めました。」  ジャージー牛の出会いから、地元の生産者との交流が始まったという根本さん。地元の細かな情報を集め、生産者の元に積極的に足を運び、話を聞くことで、根本さんが本当にやりたかった事が見えてきたそうです。  生産量日本一の栗やメロンをはじめ、ブルーベリーやイチゴなど、地元で作られた食材を積極的に使い始めます。 根本さん「我々は、食材を形にして提供しなければならない仕事です。お客様の支持は、“おいしい”だけでは得られません。商品にどれだけ“魅力”があるか、それを追求した結果、辿り着いたのが“良い食材”であり、良質な状態で使える地元の食材でした。地元の食材にこだわっているのに、店名が“フランス菓子”では何か違うな、と思い、“洋風笠間菓子”に変えました。」  『洋風笠間菓子 グリュイエール』の一番人気商品は、地元の新鮮な卵を使用した米粉のケーキ「五穀ろーる」と、笠間の和栗を使った小粒のマドレーヌ「栗マド」。その他にも、地元の食材を使ったオリジナル商品が、なんと100種類以上もあります。

スイートフェア発起人

 根本さんは、自ら洋菓子をつくるだけではなく、業界全体を盛りあげたいとの思いから2010年に茨城県洋菓子協会会長に就任しました。就任直後、東日本大震災により茨城の菓子業界が落ち込んだ時、まっさきに声をあげ、行動したのは根本さんでした。  根本さん「風評被害で地元の牛乳や果物が使えなくなり、茨城の菓子業界は本当に危機的状況でした。『これは何とかしないと』と、県の担当者や洋・和菓子団体に声をかけました。茨城県庁内の場所を提供していただいて、地元の食材の安全・安心をPRするイベントを開催しました。出展者には、『売れなかったらどうしてくれるんだ』と言われたり、開催に辿り着くのは容易なことではありませんでした。」  紆余曲折を経て、開催に至ったという第1回スイートフェア。「スイーツフェアでは?!」という声もありますが、「和洋菓子に加え、パンや惣菜など茨城全体の食の祭典を」という根本さんの思いから、スイーツ(Sweets)&イート(Eat)を取って“スイートフェア”と名付けたそうです。  心配されていた集客も、終わってみれば3日間合計で1万人と予想を遥かに超える大盛況。その後スイートフェアは毎年恒例の大人気イベントとなり、2016年の来場者数は23,900人にのぼりました。

インフォメーション
名称 洋風笠間菓子グリュイエール
住所 ・JR水戸線「笠間駅」目の前 ・北関東自動車道「笠間西IC」より車で約15分 ・常磐自動車道「友部IC」より車で約8分
お問い合わせ TEL: 0296-72-6557
WEBサイトURL http://kasamagashi.com/
アクセス ・JR水戸線「笠間駅」目の前 ・北関東自動車道「笠間西IC」より車で約15分 ・常磐自動車道「友部IC」より車で約8分
その他の情報 ※この情報は平成29年1月時点のものです。

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