JR水郡線常陸大宮駅から、駅沿いの細道を約100メートルほど歩いたところで見えてくる「燃えたぎる情熱　焼肉やんばん」の大きな布看板。ここは、"肉"を心から愛する店主が営む焼肉店です。 　店主の石川さんが手造りしたという店内は、テーブル席が3つに、お座敷席が2つ、会員専用のカウンター囲炉裏が1つ。決して広い店舗ではないのですが、それぞれのスペースに味わいがあります。

　肉がとにかく大好きという石川さん。特に"和牛"に対する並々ならぬ情熱を持っています。それは肉好きというよりもはや肉の研究者レベル。野菜や果物と同じで和牛にも旬があり、より寒い地域の牛の方が美味しいのだそうです。 　このことから、常陸牛を中心に、その時期の旬の和牛を全国各地から仕入れているそうです。

　注文したお肉は、常陸牛の「みすじ」と「まき」。どちらも見たことがないような美しいサシ。ひとたび炭火で炙ると、うっとりするような甘い香り。和牛は、柔らかく質の良いメスのみしか使わないというのも、石川さんのこだわりだそうです。 　野菜類も丁寧に飾り切りしてあり、細やかな心配りがうかがえます。

　A5ランクの常陸牛の中でも、特に肉質の良い選りすぐりの肉を使用している「焼肉　やんばん」。ツウをもうならせる極上の和牛を、ぜひご賞味ください。 　大きい店舗ではないので、予約を入れておいた方が確実です。