取材班が行く食いしん坊の旅
第14回 蕎舎(そばや)で本物の「日本そば」を食べるの巻
日本の伝統が息づく「蕎舎」
つくば市柳橋にある、農産物直売所みずほの村市場の隣に併設されている蕎舎(そばや)は、「本物の日本そば」を追求し続けるそば屋です。約160年の農家住宅を移築したという店舗横には水車が回り、まるでタイムスリップしてしまったかの様に、古き良き日本の伝統の息吹が息づいています。こんな素敵な空間でいただける「本物の日本そば」とは、一体どんなそばなのでしょう。
「本物の日本そば」を追及
「そばは日本のものなのに、国内で作られているそばの約90%は原材料が外国産というのが現状なんです。日本人が、日本のものを食べるのに、原料のほとんどが外国産なんておかしいですよね。」と語るのは、蕎舎店主、長谷川成大さん。 長谷川さんが考える「本物の日本そば」とは、国内産原材料だけで作られたもの。蕎舎で使用される玄蕎麦は、地元の生産農家が責任持って栽培した「常陸秋そば」のみ。また、無添加の醤油や味醂、素焚糖(砂糖)、米油、小麦粉、厚削りの鰹節からとった出汁、薬味、全て国内産原材料だけを使用して作られています。
そばを通じて、日本の伝統も大切にする
蕎舎では、約160年前の農家住宅である店舗を活かして、定期的に催しを行っています。日本では古来から毎月月末の晦日の日に、縁起を担ぐ意味でそばが食されてきたといいます。蕎舎では、縁起を担いで蕎麦を食べるだけではなく、お客様に「とことん打ちたての蕎麦を味わってほしい」との思いからお客様の前でそばを打つ「晦日蕎麦会」を開催しています。その他にもお茶会、新そば収穫祭、湯清め神事、蓮の葉を使った「碧筒杯(へきとうはい)」などの催しを開催し、そばを通じた日本の食文化をとても大切にしています。
取材班の一言メモ
蕎舎店主 長谷川成大さん 「本物とは、今後100年、200年続き、伝統になり得るもののことを言うと思うんです。蕎舎では、日本の伝統ある文化のひとつである"日本そば"を守ると共に、よりおいしいそばを追求していきます。」と長谷川さん。 そばを日本の伝統ある文化と考え、そばだけでなく、昔から伝わる文化をも、とても大切にしている蕎舎。最近では、ジャズの生演奏を聴きながらそばを食べる会「弾む(はずむ)」を開催し、そばと音楽のコラボレーションも実現しているそうです。 今後も蕎舎では、おいしい「本物のそば」の追及と共に、日本にしかない伝統ある文化の継承を大切に続けてくれることでしょう。
蕎舎
住所 | 茨城県つくば市柳橋496 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 毎週火曜日、火曜日が祝日の場合営業 |
ご連絡先 |
TEL: 029-856-1090
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ホームページ | http://mizuhonomuraichiba.com/sobaya/ |
駐車場 | 有り |
最寄り交通機関 | 首都圏中央連絡自動車道、つくば中央I.Cより車で1分 |
その他の情報 | みずほの村市場隣 |
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