PICK UP / 茨城のうまいもの特集

取材班が行く食いしん坊の旅

第2回 袋田の滝でランチの巻

取材班が行く食いしん坊の旅

けんちんそば発祥処【昔屋】

  高さ120メートル・幅73メートルの大きさを誇り、日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」。茨城県内でも人気の観光スポットです。その「袋田の滝」の入口付近に茨城県の郷土料理"けんちんそば"を初めてメニューとしてお客様に提供したおそばやさんがあると聞き、大子に足を運びました。  「袋田の滝」を目指していくと、入口付近にはたくさんのお土産物を販売しているお店や飲食店が目にはいります。そして、その中に築後200年の古民家を移築した建物を発見!入口には"けんちんそば発祥処 昔屋"とあります。時折回る水車を横目に店内に入ると、黒々とした太い梁が天井を貫き、タイムスリップしたかのような空間が広がり、期待感が膨らみます。


大子名産のこんにゃく

 期待を膨らませながらメニューを見ると、大子ならではの"さしみこんにゃく"の文字に心を動かされ、まずは"さしみこんにゃく"をオーダー。こんにゃくの刺身…想像したのはいつも食べる味噌田楽の食感でした。  運ばれてきたお皿の中には、まるで活魚の"刺盛"のように様々なこんにゃくが盛りつけられています。緑は青海苔こんにゃく、ピンクはトマトこんにゃく、黒(!!)は竹炭こんにゃくとのこと。  御箸で持った瞬間、想像以上に柔らかくてびっくり。プルプルした食感にも驚きました。こんにゃくごとに、それぞれ食感に違いがあり楽しめる一皿です。  小林さんに聞くと、地元の農家と契約して作っている手作りこんにゃくだということがわかりました。お店の外で売られているこんにゃくは、お持ち帰り必須です。


人気メニューをご紹介

 "けんちんそば発祥処 昔屋"の看板メニューは、もちろん、けんちんそば。温かいけんちんに、おそばが入っている"けんちんそば"と、細長くカットされた大根がトッピングされている冷たいおそばをけんちんにつけて食べる"昔屋そば"があります。多くのお店では、冬季しか食べられないけんちんですが、なんと、昔屋ではどちらのメニューも通年で食べられるそうです。  けんちんには、手作りこんにゃくと大根、人参、ごぼうなどの野菜がたっぷり入っています。まろやかな味噌仕立てで、昔なつかしさを感じます。


愛情たっぷりな【昔屋】

 昔屋で働いているみなさんは、笑顔がキラキラしています。若旦那の小林さんは、オーストラリアへの1年間のワーキングホリデーだけでなく、BMW社の【M3】を愛するがあまり、ドイツに放浪の旅に出たこともあるアクティブな方で、今ではロードバイクでサイクリングが趣味だそうです。そんな小林さんの打つおそばは、愛情と元気がつまっていて、けんちんと一緒にいただくと心身共に癒され、パワー充電ができちゃいます。  最後に、店先のせいろでふかしている薄皮の"昔まんじゅう"を食べれば充電は120%!


四季に一度ずつ訪れたい「袋田の滝」

  大岩壁を四段に流れることから、別名「四度の滝」とも呼ばれる「袋田の滝」。「四度の滝」と呼ばれる所以は、その昔西行法師が訪れた際「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したことからとも言われています。


取材班の一言メモ

 けんちんそば発祥地昔屋 けんちんそば発祥地「昔屋」は、店内のインテリアも昔なつかしい雰囲気にまとめられているので、日常の喧騒を忘れてゆっくりと郷土食の"けんちんそば"を味わうには最高だと思いました。  取材班のお気に入り、大子名産のこんにゃくは、2週間程度は保存可能とのことなので、"ゆずみそ"と一緒に買って自宅でもう一度楽しめます。もちろん取材班も、何度も自宅で舌鼓を打ちました。


昔屋

住所 久慈郡大子町袋田178
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定休
ご連絡先
TEL: 0295-72-3201 
駐車場
最寄り交通機関 5台
その他の情報 常磐自動車道の那珂ICから国道118号線を使用し、約44キロメートル、70分 JR水郡線の袋田駅から約2.8キロメートル、徒歩35分

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