旬のうまいもの特集
常陸国天然まがも特集
What's 常陸国天然まがも?
マガモは、越冬のためにシベリアなどから飛来する渡り鳥です。
茨城県は、霞ヶ浦などの湖沼を有することから、全国有数の飛来地となっており、古くは奈良時代に編纂された常陸国風土記に「ヤマトタケルがカモを射落とした」との逸話も残っています。
高級食材として一流シェフに注目される一方、県内では捕獲者・捕獲数も少なく、流通も一部に限られていました。
ブランド化の経緯
霞ヶ浦周辺は全国一のレンコン産地ですが、冬場に飛来するマガモをはじめとするカモによるレンコンの食害が農家に深刻な影響を与えており、令和5年度の被害額は、約1億4千7百万円にものぼっています。
こうした中、県では令和5年から鳥害対策と特産品開発の両立を目指し、狩猟期間(11/15~翌年2/15)に網猟で捕獲したマガモを「常陸国天然まがも」と名付け、食材として有効活用する取組を始めました。
網で捕獲したマガモは、銃と違って傷みがなく、その天然特有の野趣あふれる美味しさや希少性から、高級食材として取引されています。
なお、霞ヶ浦周辺では、「むそう網※」と呼ばれる伝統的な猟法で捕獲されています。
狩猟者のこだわり
常陸国天然まがもは、捕獲用の池に数日間エサを撒いておびき寄せ、集まってきたところを待って網で捕獲します。一昼夜で獲れるものではなく、限られたチャンスで網をかける。そのタイミングを見極めるのが難しいポイントです。銃での猟とは違ってカモに傷をつけることなく捕獲できるので、消費者にも、自然にも安全でとても良い手法だと思います。何千キロもの距離を渡ってくる天然マガモですから、非常に生命力があり肉も締まっています。プロの手にかかると驚くほど美味しい料理になりますよ。
茨城県猟友会美野里支部長 根岸 泉氏
「常陸国天然まがも」の概要
捕 獲 地
茨城県内
捕獲期間
狩猟期間
(11/15~2/15)
捕獲方法
網猟で捕獲したもの
ここが魅力
- 網猟での捕獲により、傷みがなく高品質
- 天然ならではの野趣(やしゅ)あふれる香り
- 弾力がありながら、歯切れのよい肉質
- うま味が強くコクのある味わい
「常陸国天然まがも」を食べられるお店
12月1日から「常陸国天然まがも」フェア開催中!
詳しくは下記ページをご覧ください。
※このページの情報は2024年12月時点のものです。
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