旬のうまいもの特集
【特集】いばらき農業はエコ農業!!
環境問題が深刻となっている今、農業分野においても、環境に配慮した取組が求められています。茨城県の生産者の方々は、栽培方法を工夫して化学合成農薬や化学肥料をできるだけ使用しない環境にやさしい農業をはじめています。
例えば、太陽熱を利用して土壌を消毒したり、天敵を使って害虫をやっつけたりする取組です。
茨城県では、このような環境にやさしい営農活動と一緒に、地域ぐるみで環境保全に取り組む活動を「エコ農業茨城」として、平成20年度から推進しています。
「エコ農業茨城」は、"環境にやさしい営農活動"と"環境保全活動"を一体的に進める茨城県独自の取組です。
"環境にやさしい営農活動"とは、環境への負荷を減らすために、たい肥を使った土づくりや化学肥料・化学合成農薬の使用を減らす栽培技術に取り組むことです。
一方、"環境保全活動"とは、生物相が豊かで美しい農村環境を保全するため、平地林や里山の整備、用水路の清掃などを実施する活動のことを言います。
農業が果たす役割として、食料を安定的に供給することはもちろんですが、同時に、環境に配慮することも重要です。このため、県では、これらの活動に共同で取り組む地域を「エコ農業取組地区」として県が認定し、その活動を支援しています。
○太陽熱土壌消毒
米ぬかやフスマなどを土に混ぜて水をかけ、表面をビニールなどで覆います。その後、ハウスを閉め切り、太陽熱で土の温度を上げると、土は酸欠状態になり、農薬を使わずに病害虫を駆除することができます。
○たい肥や緑肥を使った土づくり
農作物を育てるのには養分が必要です。一般的に、田畑には化学肥料を使いますが、過剰な化学肥料は環境にとって好ましくない一面もあります。そこで、化学肥料の代替に、家畜のふんや落ち葉などの有機物を養分として、十分発酵させたたい肥を使うことで、化学肥料の使用量を削減できます。
また、れんげやクローバーなどを田畑に播いて成長させ、そのまま土壌にすき込んで分解させることで、植物に養分を供給することができます。
○生物農薬
その名のとおり、生物(虫や菌など)を使った駆除方法です。農作物の栽培には病害虫がつきものですが、それらを退治する虫や菌(天敵)も存在します。この天敵を使うことで、化学合成農薬の使用量が減らせます。
(事例1) 農事組合法人つくばブルーベリーゆうファーム
「つくばブルーベリーゆうファーム」では、有機質肥料などを利用して化学肥料を削減し、化学合成農薬を使用せず、ブルーベリーの特別栽培(※)に取り組んでいます。
※特別栽培・・・化学肥料及び化学合成農薬の使用量を、その地域の慣行量より5割以上削減した栽培方法
(事例2) ななかいの里生産研究部会
城里町にある「ななかいの里生産研究部会」では、消費者に安全安心なお米を提供することを目標に、100%有機質肥料を使って、自然を大切にしながら美味しいお米を生産しています。
県では、「エコ農業茨城」に取り組んでいる地域で、化学肥料・化学合成農薬を5割以上削減して作られた農産物を「いばらきエコ農産物」として認証しています。左写真のマークが目印で、米やれんこんなど様々な農産物が「いばらきエコ農産物」に認証されています。
また、「エコ農業茨城」に取り組んでいる地域ではなくても、化学肥料・化学合成農薬を5割以上削減して作られた農産物は「特別栽培農産物」として認証しています。
どちらも環境に配慮して作られた環境にやさしい農産物です。お店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
○道の駅いたこ
- 住 所:潮来市前川1326-1
- 電 話:0299-67-1161
- 営 業 時 間:午前9時~午後7時00分
- 定 休 日:無し
○JAつくば市筑波農産物直売所
- 住 所:つくば市北条5211-2
- 電 話:029-867-3310
- 営 業 時 間:午前9時~午後6時
- 定 休 日:水曜・年末年始
○稲敷市直売所 浮島
- 住 所:稲敷市浮島6074
- 電 話:029-894-6622
- 営 業 時 間:午前9時~午後6時
- 定 休 日:水曜
○道の駅ごか 農産物直売所わだい万菜
- 住 所:猿島郡五霞町大字幸主18-1
- 電 話:0280-84-1089
- 営 業 時 間:午前9時~午後7時
- 定 休 日:第1,第3月曜
○ポケットファームどきどき茨城町店
- 住 所:東茨城郡茨城町下土師字高山1945
- 電 話:029-240-7777
- 営 業 時 間:午前9時30分~午後5時30分
- 定 休 日:水曜
○物産センター山桜
- 住 所:東茨城郡城里町小勝80
- 電 話:0296-88-2300
- 営 業 時 間:午前9時~午後6時30分(6~8月)
午後9時~午後5時(9~5月) - 定 休 日:火曜
積極的に「いばらきエコ農産物」を消費していただくことが、環境にやさしい生産活動に参加することにつながります。生産者と消費者がより強く結びつくことにより、健全で豊かな環境を維持していければと考えます。
茨城県農林水産部産地振興課エコ農業推進室
TEL:029-301-3931
URL:http://www.pref.ibaraki.jp/nourin/econou/
※このページの情報は2012年時点のものです。
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