PICK UP/ 茨城のうまいもの特集
旬のうまいもの特集
【特集】生産量日本一!八千代町の白菜
茨城県は白菜の生産量が全国第1位の大産地です(令和5年産農林水産省作物統計)。県西地区を中心に栽培されており、主に冬から春にかけて生産されています。特に、冬場の白菜の生産量は圧倒的に多く、11月から1月にかけての東京都中央卸売市場への出荷量のシェアは9割近くにもなります。
関東平野のほぼ中央、茨城県の南西に位置する八千代町は、県内一の白菜の産地です。大正期に栽培が試みられるようになり、戦後、夏場のすいかと冬場の白菜を組み合わせた経営が広がり、生産は拡大していきました。
昭和41年に創設された国の指定野菜価格安定対策事業を契機にさらに本格的な栽培が始まり、大消費地東京にも近いことから、今や県内一の大産地を築くまでになりました。野菜価格の低迷や食の多様化などを受け、農家戸数は減少してきたものの、1農家当たりの栽培面積は拡大し、現在では、畑一面に白菜が広がる大規模な農業経営が行われています。


部会長 小竹淳さん
(平成24年取材当時)
八千代町は、気候が白菜栽培に適しており、季節ごとに自然に合わせた栽培をするよう心がけています。霜が降りる季節は、葉に蓄えられた養分が糖化してやわらかく甘味のある白菜が収穫できます。これはこの地域ならではの味です。
JA常総ひかり八千代地区秋冬白菜部会の部会員は、現在84名(令和2年時点)います。今後も白菜の大産地として歩み続けられるように、後継者に技術や知識を継承していきます。
JA常総ひかり八千代地区秋冬白菜部会の部会員は、現在84名(令和2年時点)います。今後も白菜の大産地として歩み続けられるように、後継者に技術や知識を継承していきます。

白菜は寒さ(霜)に弱い野菜です。寒さを乗り切るため、11月から12月にかけて、白菜の葉先の部分をヒモで縛って、中身を凍結させないようにします。作業は単純ですが、1個1個白菜の頭を縛っていくため、大変な作業になります。


寒さ(霜)は白菜の天敵ですが、寒さから身を守るために、葉に蓄えられたでん粉などをブドウ糖へ変化させて、体の中の水分が凍る温度(凝固点)を低下させます。白菜が寒さにあたると甘みが増すと言われる理由は、この自己防衛により糖分が増加するためと考えられています。


八千代町が誇る生産量日本一の白菜。八千代地区農畜産物生産流通対策協議会(会長 野村勇町長)では、「白菜キムチ鍋」のPRを行っています。
「必ず八千代町産白菜と県内産豚肉をたっぷり使用すること」を条件とした「白菜キムチ鍋」を町内の各飲食店で提供することで、町のイメージアップと地域の活性化につなげるとともに、白菜の消費拡大に結びつけるのが狙いです。
町内13店舗の飲食店では、具材や味付けをそれぞれ工夫し、オリジナルの「白菜キムチ鍋」を提供していますので、ぜひご賞味ください。
「必ず八千代町産白菜と県内産豚肉をたっぷり使用すること」を条件とした「白菜キムチ鍋」を町内の各飲食店で提供することで、町のイメージアップと地域の活性化につなげるとともに、白菜の消費拡大に結びつけるのが狙いです。
町内13店舗の飲食店では、具材や味付けをそれぞれ工夫し、オリジナルの「白菜キムチ鍋」を提供していますので、ぜひご賞味ください。
※このページの情報は2020年12月時点のものです。
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