わかさぎは、霞ヶ浦や北浦を代表する銀白色の美しい魚です。
漢字で「公魚」と書くのは、かつての常陸国麻生藩が徳川11代将軍徳川家斉に年貢としてわかさぎを納め、公儀御用魚とされたことに由来しています。

わかさぎの寿命は1年。春にふ化した稚魚は5㎜ほどですが、夏には5～6㎝、冬には10㎝前後まで成長します。産卵期は冬で、水深1m前後の砂地で、1尾あたり約10,000個もの卵を産み、一生を終えます。　
茨城県のわかさぎは全国第2位（平成21年）の漁獲量を誇っており、主に佃煮や煮干しなどに加工され、名産品として親しまれています。
特に、トロール漁が始まる7月下旬以降に漁獲される若いわかさぎは、身がたいへん柔らかいのが特徴です。霞ヶ浦、北浦でとれたわかさぎは、湖岸にたくさんある水産加工業者（佃煮屋さんなど）に直接集荷され、すぐに加工されるため、おいしい佃煮や煮干しができます。

わかさぎしらうおひき網漁（通称:トロール）
わかさぎしらうおひき網漁は、通称トロールと呼ばれ、動力船の後方で網をひき、わかさぎやしらうおなどをとる漁法です。
霞ヶ浦は、滋賀県の琵琶湖に次いで日本で2番目に大きく、わかさぎ、しらうお、えびなどの豊富な水産資源に恵まれた湖です。 そのため、霞ヶ浦北浦では漁業や養殖業が盛んに行われ、これらを原料とした水産加工業も盛んに行われています。

わかさぎは淡白な味で、から揚げ、天ぷらなどの揚げ物にするとおいしく食べることができます。から揚げにしたものを2杯酢、甘酢などで酢漬けにして、南蛮漬け、マリネにしてもおいしいです。

わかさぎは、黄褐色の背と銀白色の細い体は透き通るような感じで、成魚で全長10～15cmの魚です。
カルシウムの含有量は100g中750mgとイワシの10倍以上。
内臓にはビタミンDが含まれているため、骨を丈夫にするにはうってつけの魚です。

カロリー約181kcal/人
・材料(4人分)
わかさぎの煮干し 100ｇ
白菜キムチ 80ｇ
干ししいたけ 2枚
味付けメンマ 60ｇ
春巻きの皮 8枚
揚げ油 適量

【作り方】
①わかさぎはサッと洗い塩気を取り水気をふき取る。
②白菜キムチをザクザク切っておく。干ししいたけは、戻してスライスする。
③ ①②と味付けメンマを混ぜ合わせて春巻きの皮で包み、揚げる。 *酢醤油などでどうぞ。

カロリー約261kcal/人
・材料(4人分)
わかさぎ 200ｇ
せんべい 5枚
小麦粉 適量
卵白 適量
塩 少々
しし唐 8本
れんこん 5cm
レモン 1/2個
揚げ油

【作り方】
①わかさぎに薄く塩をあて小麦粉、卵白をつけ、砕いたせんべいをまぶす。
② ①を揚げ、薄く塩を振る。
③しし唐、レンコンの薄切りも揚げておく。
④ ②③を盛り付け、くし型のレモンを添える。