PICK UP/ 茨城のうまいもの特集

いばらきの食に挑戦する人たち

ズッキーニを常備野菜にしたい!片倉一雄さん(常総市)

ズッキーニを常備野菜にしたい! 片倉一雄さん(常総市)

ズッキーニを食べてもらいたい!

たった一人で栽培を開始

たった一人で栽培を開始

たった一人で栽培を開始

たった一人で栽培を開始

 常総市、下妻市、八千代町の生産者からなる常総ひかり農業協同組合(JA常総ひかり)。片倉一雄さんは、この地域で初めてズッキーニ生産を始めた創始者で、生産開始時から現在までの13年間、JA常総ひかりのズッキーニ生産部会の部会長を務めています。
 もともとキュウリ農家だったという片倉さんですが、テレビで長野県のズッキーニ生産者が生き生きとズッキーニを作る姿を見たことをきっかけに、ズッキーニを作ろうと決心したそうです。
 しかし、当時は『ズッキーニ』という野菜の知名度はほとんどなく、栽培を開始した当初は片倉さんたった一人からのスタート。様々なご苦労があったそうです。
 「まず、農産物を生産する場合、出荷する野菜の肥料や農薬の種類と量というのが国で定められているものなんですが、私がズッキーニを作り始めた当初は、そういったマニュアルというか、ズッキーニに対しての肥料や農薬の種類も、量も、何も決まっていなかったんです。ですから、肥料はどういったものがいいのか手探りでしたし、農薬については、国で決まっていないのに勝手に使用するわけにはいかないので、今から5年くらい前まで、使用していませんでした。」
 数十種類あるといわれるズッキーニの品種の選定はもちろん、虫や病気についても、原因を考えてまたイチからやり直し、そんな日々が続いたそうです。

辿り着いた栽培方法

辿り着いた栽培方法

辿り着いた栽培方法

 片倉さんの作るズッキーニは、真っ直ぐで張りがよく、非常に美しい形をしています。失敗を繰り返しながらもあきらめずに研究を続けた片倉さんは、栽培開始からおよそ2年後に、ご自身が納得できる品質のズッキーニの栽培方法に辿り着きます。
 「ズッキーニは、肥料を多く必要としますが、やりすぎると曲がるし、実がボコボコ変形してしまうんです。だからといって少なすぎると実が固くなったり、実が生らなかったり。肥料の量の調整が非常に難しいですね。あとは水の管理。これも多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメ。この加減が難しいです。」
 片倉さんの尽力のお陰で、片倉さんの元に集う生産者も年々増加し、JA常総ひかりのズッキーニ生産者は現在26名(平成26年現在)にまで増え、茨城県の銘柄推進産地(平成26年現在)にもなりました。

ズッキーニとは?

 ズッキーニは、ウリ科の仲間で、原産国はメキシコ。
 のちにイタリアを中心にヨーロッパ、アメリカに広まり、日本に入ってきたのは1970年代半ばとまだ新しい野菜です。
 見た目はキュウリ(キュウリ属)に似ていますが、実はカボチャと同じカボチャ属。カボチャは熟果を食べるのに対し、ズッキーニは開花後5~7日の未熟果を食べます。ズッキーニはカボチャの仲間の中でも、糖質、デンプン質ともに少なく、カロリーも少ないので、ヘルシーな食材として人気が出ています。
 主な栄養成分は、カリウム、抗酸化作用のあるβカロテン、美容効果や風邪予防によいとされるビタミンC、血を作るビタミンといわれている葉酸などが含まれています。

販売時期
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

夢~さらなる挑戦~

 近年では若年層を中心に徐々に周知されはじめていますが、ズッキーニがどんな野菜であるか、大半の消費者からは「どう料理したらいいのか分からない」という声が多く上がり、消費が伸び悩んでいるのが現状です。
 ズッキーニは加熱して食べるのが一般的で、皮はむかなくても大丈夫です。油との相性が良く、オリーブオイルで炒めたり揚げたりすると風味が増します。
 まだズッキーニをよく知らない人達の為にも、おいしいレシピを消費者の皆さんに教えて欲しい。そしてズッキーニの食べ方を知って、食べてもらって、いつか日本全国で毎日普通に食べるような野菜にしたいと思っています。

インフォメーション
名称 JA常総ひかり石下営農野菜出荷所
住所 茨城県常総市大沢222-1
お問い合わせ TEL:0297-42-1400
WEBサイトURL http://www.jahikari.or.jp/index.html
その他の情報 ※この情報は2014年度時点のものです。

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