いばらきの食に挑戦する人たち
高齢化の進む地域の農業を支える 小林 大輔さん(那珂市)
笑顔でつながる地域の輪
小林 大輔さん
小林 大輔さん キャベツ
「笑顔が素敵な農家さん。」これが小林さんの第一印象です。取材に伺った日も、ご自宅に近所のおばあちゃんが訪れてきていて、しばらくの間お話をしていました。終始笑顔でおばあちゃんの心配ごとを聞き、丁寧に応え、おばあちゃんが笑顔で帰っていったのがとても印象に残っています。 小林さんは高校を卒業後、茨城町にある県の農業大学校へ進学。「卒業したらまずは一般企業に就職して、ゆくゆくは家業の農業を継ごう」と考えていたそうですが、在学中に「いつかやるなら、今からやろう!」と決意し、卒業と同時に4代目として就農。ご両親は米、にんじん、じゃがいもなどをメインに栽培していましたが、小林さんは新たにブロッコリーとキャベツの栽培をスタートさせました。 「10月から2月の間ずっと収穫できるように、さまざまな品種を作って近隣の直売所で販売しています。そんなに多く作付していませんので、直売所だけで全て売ることができます。直売にすることで、より新鮮な状態でお客様にお届けできるし、多く作付して市場に出荷するのと同じぐらい所得が得られるので、今後も直売でやっていきたいと思います。」と自身の農業経営について話してくれました。
さまざまなイベントに参加
小林 大輔さん
小林 大輔さん
東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線の「上菅谷駅」駅で年に数回開催されている「カミスガプロジェクト」、通称"カミスガ"。小林さんは、数万人の来場者が訪れることで有名なこのイベントのスタッフをしています。 きっかけは"カミスガ"の前身「みとワン★グランプリ」という水戸市泉町で開催されていたフードイベントだそうで、「みとワン★グランプリ」では数多くの飲食店と並んで、唯一の農業者として屋台で自家生産野菜を使ったメニューを提供していました。このような地域のイベントを通じて、さまざまな業種の方たちと交流を持っているそうです。 その他にも、母校、農業大学校が開講している、これからの農業を担う方々を支援する講座である「いばらき営農塾」のアシスタントをして、新規就農希望者や就農者と交流を持つなど、多方面で活躍されています。 さまざまな活動で、那珂市、県北エリア、ひいては茨城県の活性化に力添えしています。
那珂アグリスの活動
那珂アグリス イメージ
小林さんは那珂市の農家の後継者仲間と一緒に、市内の耕作放棄地を活用しようと「農事組合法人那珂アグリス」という法人を立ち上げました。20代前半から40代のメンバーで、それぞれの手が空く時間を使って、じゃがいも、蕎麦、ビール麦などの作物を育てているそうです。月に1回、メンバーで集まって情報交換や今後の作付スケジュールの確認を行い、手のあいた時間を活用して収益を上げることに成功しているそうです。
1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
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「おいしくて、安全なものを消費者に届けるために、病気や害虫にやられず元気な作物を作っていきたいです。また、那珂アグリスの活動では、時期によって繁忙期が異なる各農家で働けるような人を雇用することも考えています。高齢化が進む地域の農業を支えられる一人になっていきたいと思います。」
インフォメーション | |
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名称 | 野菜屋大輔(小林さんが経営する農業法人) |
住所 | 那珂市門部2933 |
お問い合わせ |
TEL: 090-8588-8211
FAX: |
WEBサイトURL | https://www.facebook.com/yasaiyadaisuke |
その他の情報 | ※この情報は2013年度時点のものです。 |
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