PICK UP / 茨城のうまいもの特集

いばらきの食に挑戦する人たち

農業法人有限会社 大地 吉原 将成さん(常総市)

農業法人有限会社 大地 吉原 将成

お客様の声に応える農作物作り

農業法人有限会社 大地

5種類のカラフルなミニトマト 5種類のカラフルなミニトマト

サン パレット サン パレット

 茨城県西部・常総市にある農産物直売所「みんなの市場」は、開店から閉店まで多くのお客で賑わう人気の直売所です。  直売所を経営するのは、農業法人有限会社 大地(以下:大地)の吉原 将成さん。大地では、大玉トマトとミニトマト、イチゴの生産から加工、販売までを自社で一貫して行っており、直売所には大地のトマトやイチゴのほか、近隣の生産者およそ80名が作った農産物や加工品が並びます。  吉原さんは、先代の父から受け継いだ栽培技術と、ご自身で考案した革新的なアイディアで茨城県の農業界を牽引する存在で、大玉トマト「ごほうび」を使った無塩・無添加のトマトジュース「大地からのご褒美」や、カラフルな5種類の「ミニトマト」や、そのミニトマトのみを使った5色のミニトマトジュース「Sun Pallet(サン パレット)」も吉原さんのアイディアにより誕生したヒット商品です。  2009年には下妻市に“イチゴ狩り”に特化した観光イチゴ園をオープン。吉原さんに、生産者であり経営者としての考え方などを取材してきました。

トマトとイチゴの2本柱

直売のイチゴ 直売のイチゴ

高設栽培の農園 高設栽培の農園

44棟のビニールハウスがズラリ 44棟のビニールハウスがズラリ

 大地といえばトマト、と呼ばれるほどトマト作りでは抜きん出た存在でしたが、「直売所でもうひとつメインになるものが欲しい」と吉原さんが着目したのがイチゴでした。  「やるなら子供からお年寄りまで楽しんでもらえる場所を」と、直売のみならず観光イチゴ園としてイチゴ作りを始めたそうです。  イチゴの品種は5品種で、定番の「とちおとめ」、甘くてフルーティーな香りの「あまおとめ」、甘くて桃のような香りがする「やよいひめ」、形がよくブドウのような風味の「よつぼし」、ケーキ作り等に向いている酸味の強い「さちのか」。イチゴ園で働くスタッフから一番人気があるのは「よつぼし」だそうです。  「イチゴは収穫後すぐに店頭に並べるので、葉のもとまで熟した完熟栽培にこだわっています。市場等に卸すと流通や棚持ち等の関係で完熟前に収穫して出荷しなくてはならないので、直売をメインにしているからこそできることだと思います」  また、栽培方法は、地面から1メートルほどの高いところで培土と液肥を使って育てる「高設栽培」を採用しているため、園内はとても清潔感があります。  ビニールハウスが44棟並ぶ広大なイチゴ園は、ゆったりとイチゴ狩りが楽しめ、通路の幅が広いため、ベビーカーや車いすでの入園も可能です。

直売の強み

作業中の吉原さん

 吉原さんは、「常にお客様の反応を見て、それに応える農作物作り」を徹底していると言います。  「直売所は、新鮮なものをお届けできることに加え、お客様の声を直に聞けることが一番の強みだと思います。お客様の声をおざなりにすると直接売上に影響してきますので、とにかくお客様の声を第一にやっています」  「みんなの市場」が盛況なのは、吉原さんのこうした思いがお客様に届いているからかもしれません。

販売時期
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大地 代表取締役 吉原 将成さん

夢~さらなる挑戦~

 2021年現在、首都圏中央連絡自動車道「常総インターチェンジ」周辺では、農業の6次産業化の拠点となる産業団地を形成する“アグリサイエンスバレー事業”に向けた工事が始まっています。事業の中のひとつである『観光農園ゾーン』には、大地のイチゴ狩り園がオープン予定です。下妻イチゴ農場は閉園し、イチゴ作りはそこで一括して行う予定だそうです。  「そこでは新しい栽培方法を導入予定です。また、イチゴを使ったカフェ等もやりたい。お客様を呼んで、お客様の顔を見て自分の手でイチゴを売りたい、これが私の夢ですね。」    常総インターチェンジ周辺の観光イチゴ園は、2022年12月にオープン予定です。吉原さんの挑戦は、まだまだ続きます。

買えるお店
農園併設直売所
住所: 茨城県常総市三坂新田町2383-2
TEL: 0297-34-1514
オンラインショップ
インフォメーション
名称 農業法人有限会社 大地
住所 茨城県常総市4807
WEBサイトURL https://granberry-joso.jp/
その他の情報 ※このページの情報は、2021年2月時点のものです。

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