いばらきの食に挑戦する人たち
おいしいレタスを作りたい! 稲葉 要一(結城市)
おいしいレタスを作りたい
茨城県は生産量全国第2位を誇るレタスの産地で、主に県西地区を中心に栽培されています。結城市のレタス農家、稲葉要一さんは、およそ45年に渡りレタスを作り続けている稲葉家の三代目です。 稲葉家の畑は約7.5ヘクタール。この広大な土地で、この広大な土地で、約10種類のレタスを春と秋に出荷しています。 稲葉さんは高校卒業後、長野県にある八ヶ岳中央農業実践大学校へ入学。卒業と同時に実家に戻り、父のもとでレタス作りを学んだそうです。 「大学校卒業後、5年くらいは父に付いて仕事を学びました。その中で、畑の性格を知り、畑に合わせて土を作ると、おいしいレタスができる、ということを感じました。」 稲葉さんの「味」にこだわるレタス作りについてお伺いしました。
うまいレタスは良い土から
レタスの味は土で決まると言っても過言ではないほど、土づくりには力を入れていると語る稲葉さん。 「うちでは、近所の畜産業の方に牛フンや鶏フンを分けてもらって、自家製でたい肥を作っているんです。たい肥をベースに、鉄やマンガン、海水から取ったミネラル等を混ぜています。いろいろ試した結果、ミネラルを入れると食味が良くなることがわかりました。でも多すぎても良くないので、それぞれの畑によって量は調節しています。 最近は、微生物も入れていますね。微生物は有機物を分解し、野菜が吸収しやすい栄養分に変えてくれるので、病気や連作障害が出にくくなるんです。」 農薬の使用も極力減らしているそうですが、現状では農薬を使わずにレタスを作ることは困難なのだとか。しかし稲葉さんは今後、農薬をできる限り使用しないレタス作りに挑戦していきたいそうです。
デリケートなレタス
レタスは、セルトレイに種を撒き、育った苗を畑に植えて、およそ40日~90日で収穫となります。稲葉家では、レタスの品質を守るためにこの作業を全て手作業で行っているそうです。 「レタスはデリケートな植物で、特に畑に根が張るまでの期間は非常に弱いので注意が必要ですね。大雨や台風が来たらダメになってしまうので、定植の時期はすごく気を使っています。天候に左右されやすい植物でもありますね。」 また、光合成をたくさんさせる、ということにも気を使っていて、雨の日が続いたときなどは、光合成を促進させる有機質の液体肥料を使うこともあるそうです。
おいしいレタスの選び方
直売所やスーパー等でレタスを購入する際に、ぜひ知っておきたい"おいしいレタスの選び方"を稲葉さんに教えていただきました。 「ある程度重みのあるもので、切り口が大きすぎないものが良いです。切り口の大きさの目安は100円玉くらいですかね。」とのことです。 皆様もぜひ参考にしてください。
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稲葉さんが所属するJA北つくば結城園芸部会レタス部では、結城産と有機栽培をかけて「ゆうきくんレタス」というブランドを立ち上げ、市場でも高い評価を得ています。 稲葉さんの作ったレタスをいただいたところ、正直今まで食べてきたレタスは何だったんだろうかと思ってしまうほど、まろやかでコクのある甘いものでした。気づくと夢中で食べしまう、そんなレタスを作る稲葉さんに今後の夢をお聞きしました。 「オーラの出ているレタスっていうんですかね、なんか一際おいしいそうで、思わず手に取ってしまう、そんなレタスを作りたいです。」
インフォメーション | |
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名称 | JA北つくば結城園芸部会レタス部 |
住所 | 茨城県結城市大木1902-2 |
お問い合わせ |
TEL: 0296-35-3501
FAX: |
WEBサイトURL | http://www.ja-kitatsukuba.or.jp/ |
その他の情報 | ※この情報は2014年度時点のものです。 |
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