いばらきの食に挑戦する人たち
柿のように甘い 究極の人参を実現 潮田武彦(筑西市)
にんじんを10年間研究
筑西市にある潮田農園の潮田武彦さんは、化学農薬の使用を控えたこだわりの農産物を生産しています。 なかでも、潮田さんが研究を重ねたのがにんじん。研究期間は10年間にも及んだといいます。 「子供が嫌いな野菜としてまっさきに名前が挙がるにんじん。体に良いにんじんを、これから身体ができてくる子供達に好きになってもらいたいと研究した結果、10年が経ってしまいました(笑)。」 潮田さんの情熱と地道な努力によって、世のお母さん達の悩みでもある、子供がにんじんを嫌う理由が明らかになりました。
究極のにんじん
潮田さんは、自社のにんじんの成分を細かに分析し、子供に嫌われる理由を探しました。 「はじめは、にんじん独特の甘みが原因なのではないかと思いました。でも研究を進めるうち、原因は"アク"だということが解りました。光合成で糖分にならなかった成分がアクになり、このアクこそが子供の味覚には不快に感じる原因になるんです。」 それからの潮田さんは、アクのないにんじん作りに励むようになります。 「にんじんからアクを無くすということは、光合成で全ての成分を糖分に変える必要があります。」 潮田さんは海外からミネラルを多く含む石灰岩を輸入し、粉砕して土壌に散布。これにより、アクを抑え、糖分に変えることに成功しました。さらに、農薬の使用を控え、化学合成肥料も使用しないことで、アクの無い『究極のにんじん』作りに成功したのです。
にんじんまるごと100%ジュース
潮田さんの作る、アクの無い『究極のにんじん』は、生で食べると果物の柿の味に近く、とても甘いのにさっぱりとしたあと味です。潮田さんはこのにんじんを使ってジュースを作ろうと、さらに3年間研究をしました。 「市販のにんじんジュースは、アクの風味を抑える為に、リンゴや砂糖、クエン酸などを含む製品が多くあります。私個人的には"にんじんジュース"と名が付いているのに他のものを混ぜるのはおかしいと思いました。」 潮田さんは、自身で作ったにんじんでなら、混ぜもの無しでしかもおいしいにんじんジュースができると確信し、製造を大手飲料メーカーに委託。ジュース1本当たりに約4本分の『究極のにんじん』を使用し、「まるごと100%にんじんジュース」の製造を実現しました。 また、このジュースは、防腐剤、保存料、添加物は一切使用していないにも関わらず、高度な殺菌技術と真空包装により、常温で長期間の保存を可能にしました。
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「子供達がにんじんが苦手なのは、きっと本当のおいしさを知らないから。甘くさっぱりしたジュースを提供することで、にんじんがおいしいものだと知ってもらい、にんじんの苦手意識を払拭したい。」と潮田さん。 今後は、病院などの食事療法のひとつとしてこのにんじんジュースを取り入れてもらえるよう、活動を広げていくそうです。
インフォメーション | |
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名称 | 潮田農園 |
住所 | 茨城県筑西市女方787-321 |
お問い合わせ |
TEL: 0296-28-2000
FAX: 0296-28-2047 |
WEBサイトURL | http://www.kodawarinomise.com/ |
その他の情報 | ※この情報は2014年度時点のものです。 |
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