PICK UP / 茨城のうまいもの特集

いばらきの食に挑戦する人たち

いい大根を丁寧に加工してお届け! 永田修一(笠間市)

いい大根を丁寧に加工してお届け! 永田修一

大根に合わせた土作り

「つま」のナガタフーズ

 永田さんが事業を営んでいる笠間市(旧岩間町)は、養豚農家が多いエリアでした。永田さんのお父さんも養豚と市場の仕事をしていましたが、会食の席でふと”つま”に目をむけ、”つま”を事業にしようと平成元年より大根栽培をスタートさせたそうです。  永田さんはすぐにお父さんの後を継ぐ意思はなく、大学を卒業後は一般の食品加工の会社に就職。6年間、食品の卸しの仕事を行った後にナガタフーズの事業を継ぐ決意をされたそうです。まず、事業の1つである干しいもの工場を改装することにしました。オーブンなどの設備を整え、年間で3ヶ月しか稼働していなかった干しいもの工場は通年でスイートポテトを生産することができるようになりました。ナガタフーズに戻り、最初の3年間でスイートポテト作りや芋ようかん作りを事業化させました。

「つま」のおいしさの秘密

  「加工品も原料の出来により品質が大きく左右されます。高品質な原料を作り、美味しくて、安全で、健康に良い商品を提供できるよう日々研究、努力をしています。ナガタフーズでは、土壌分析に基づき肥料設計を行い、有機質肥料を使って大根を栽培しており、それを加工して安全でおいしい”つま”や”大根おろし”にしています。鮮度抜群の大根を加工することで、消費者の方々が求めている安全性と大根本来の味を目指しています。たかが”つま”、されど”つま”、脇役ながらも使いやすい、食べておいしい職人技が光る日本独自の食文化を大切にしていきたいと考えています。」と永田さん。加工の工程では、一つひとつ丁寧に手作業で皮をむいているそうです。  生産者だからできる、新鮮な原料の加工。これがナガタフーズの”つま”のおいしさの秘密です。

あらびきおろしたっぷりの大根百笑

 ナガタフーズの看板商品”大根百笑”。”大根百笑”は大根農家ならではの、大根がたっぷり入ったドレッシングです。  この商品のはじまりは、”つま”を食べる専用ソースをお客様に提供しようという考えで、永田さんが開発を始めたところにあります。「お刺身のパックに”つま”と一緒に、小袋の”大根百笑”を同梱したら”つま”を食べてくれるお客様が増えると思ったんです。」と、永田さんは当時を振り返ります。しかし、子袋で生産するとコストがかかりすぎてしまうため、同梱することは実現できなかったそうです。  こうした経緯から開発された”大根百笑”は、ドレッシングとしてボトル詰めをした形状で販売されることになりました。何度も試食をして納得の味に仕上がったドレッシングは、最初は2種類のみでしたが、今では5種類の味が揃っています。

加工品への取り組み

 ナガタフーズでは、干し芋とスイートポテト、芋ようかんを加工・販売しています。  「干し芋」は、自家栽培のサツマイモ(いずみ種)だけを原料として使用し、100%天日で乾燥させています。生産時期は天日乾燥ができる12月から2月の3ヶ月間で、特に品質の良い物を特選「大金干し(だいきんぼし)」として、農産物直売所「みずほの村市場」にて限定販売しています。  そして、永田さんが始めた事業の「すいーとぽてと」は、ブランデーや卵黄を練りこみひとくちサイズのお洒落なお菓子に仕上げられており、「芋ようかん」は、寒天の使用を控え、サツマイモが持つ食物繊維が活かされている商品となっています。

大根の選び方

【葉】  葉色は、鮮緑色で照りがあり、各小葉の先端が丸みがなくとがり気味で、葉全体の長さが、大根の長さより短いものがよいといわれています。 【大根】  白く照りがあり、先端部まですらっとした同じ太さで、大根の表裏に有る小さい穴(吸収根の痕)が縦に等間隔でまっすぐならんでるものがよいと言われています。 また、購入後は葉を切り落としておくと大根の鮮度を保て、ヘタ(葉っぱ)部を上にして保管しておくと味の変化が少ないです。

販売時期
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

夢~さらなる挑戦~

 大根の栽培面積を増やしていきたいと思います。農業系の学校を卒業した方たちを雇用し『大根部隊』を作り、その畑に合わせた土壌分析をして品質のよい大根をたくさん生産していきます。そして、いつも皆さまにおいしい”つま”、”大根百笑”を届けていきたいです。

買えるお店
オンラインショップ
インフォメーション
名称 農業生産法人 有限会社ナガタフーズ
住所 茨城県笠間市福島672
お問い合わせ TEL: 0299-45-4542
FAX:
WEBサイトURL http://nagatafoods.com/
その他の情報 営業時間 9:00~17:00 ※この情報は2012年度時点のものです。

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