いばらきの食に挑戦する人たち
全国有数のこだますいか産地を守る! 下条藤夫さん(筑西市)
こだますいかひとすじ40年!
筑西市では、昭和30年代まではこだますいかではなく大玉すいかの産地でした。それから徐々にこだますいかに切り替える農家が増え、昭和40年代からはこだますいかを作るハウスが目立つようになりました。 下条さんのこだますいか作り歴は、40年。現在は80アールのハウスでこだますいかを生産し、185名の生産部会員の会長を務めています。 「高校を卒業してからずっとこだますいか生産をしていますが、こだますいかは1年に1度しか生産できないので、40年といっても40回しか挑戦できていません。毎年環境が異なり、天気に恵まれて品質のよいこだますいかができた年もあれば、うまくいかない年もあり、少しづつノウハウを作って応用しています。」 部会の取り組みとしては、平成12年頃からは部会全体で減農薬に努め、太陽熱による土壌の消毒を導入しています。また、部会員は月に1度、部会の栽培講習に参加して生産技術を磨いています。新しい栽培技術や新品種について、部会内の何名かが試し、成功事例を部会内で横展開できることで、部会全体のレベルアップにつながっています。
こだますいか生産のポイント
生産のこだわりは、土作り。こだますいかの品質を均一にするために、土地に合わせて肥料のやり方を調整をしています。 また、JA北つくばのこだま西瓜部会では、部会員一人一人が防除日誌を記入し、JA担当者によるチェックを行うほか、残留農薬検査などもおこない、安全管理を徹底しています。 皮の際まで甘いのが特徴のこだますいかですが、糖度を上げるためには水やりの調整も重要だそうです。 「与える水の量を少なくして糖度を上げるのですが、少なくし過ぎても根がまいってしまう。適度な水加減が難しいんです。」 JA北つくばのこだますいかは完熟採りをしています。完熟で食べ頃の時期に出荷しているので、購入したらできるだけ早く食べる方がおいしいとのことです。
JA北つくばのブランド「紅の誘惑」-べにのゆうわく-
JA北つくばではこだますいかの中でも厳選された商品を、ブランド「紅の誘惑」として出荷しています。 出荷前に、すべての畑をJA担当者が回り、それぞれ試し割りをします。そこで糖度を調べ、規定の糖度を上回り、食味のよいこだますいかのみが「紅の誘惑」に認定されます。「紅の誘惑」は味も見た目も最高品質のこだますいかとして高い評価を得ています。
1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10 月 | 11 月 | 12 月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
「すいかにはリコピンやβカロチンなどの栄養素が多く含まれているので、より多くの方に召し上がっていただきたいと思っています。また、こだま西瓜のおいしい 加工品作りにも挑戦していきたいと思います!また、今後は、こだますいかを作っている生産者たちが『すいかを作ってよかった!』と思うような『魅力のあるこだますいかづくり』を行っていきたい。召し上がるお客様に喜んでいただくのはもちろんのこと、生産する農家にとっても生産することに魅力を感じてほしいです。」
インフォメーション | |
---|---|
名称 | JA北つくば 東部営農経済センター |
住所 | 茨城県筑西市上星谷94-2 |
お問い合わせ |
TEL: 0296-21-8055
FAX: |
WEBサイトURL | http://www.ja-kitatsukuba.or.jp/ |
その他の情報 | ※この情報は2013年度時点のものです。 |
今、おすすめの記事