いばらきの食に挑戦する人たち
お客様に安全な野菜と幸せを提供する 細谷元成(笠間市)
徹底して農薬・化学肥料を使わない栽培を目指して
平成22年に、東京でIT企業を営む社長と農業生産法人に就農していた細谷さんが、地元笠間市の農業を盛り上げていこうと農業生産法人を設立しました。設立された株式会社ヴァレンチアでは、約4haの畑でほうれん草、小松菜、ルッコラを生産しています。 細谷さんの実家はお米と肉牛を生産する農家でしたが、本人ははじめ、農業をやろうとは思っていなかったとのこと。「社員として毎月給料をもらって暮らしているうちに、その生活に疑問を感じ始めて、25歳で農業生産法人に就農しました。安全なものを提供したいという想いから、働きながら農薬・化学肥料を使わないで農産物を生産する方法を勉強して、地元で農業をやっていく準備をしました。社長と出会い、自分のやりたい農業をできる環境を作ってもらうことができたので、今は真摯に取り組んでいます!農薬・化学肥料を使わないで野菜を生産する場合、手間のわりに収量も少なくなってしまいますが、安全な物を提供することをあたりまえのことだと考え、このやり方で農場を大きくしていきたいと思います。」 株式会社ヴァレンチアには、いろいろな楽しいこだわりがあります。「社長も私もサッカーが大好きなので、畑には各国のサッカー場の名前を付けています。それから、野菜のパッケージには、笠間市のデザイナーさんにデザインをしてもらった雲の絵をプリントしています。小さな子供にも親しんでもらえるようなデザインで、子供が店頭に並んでいる雲の絵を見て、『あれが欲しい』と指をさしてくれればいいな、と思います。」
耕作放棄地を活用して農地を増やす
株式会社ヴァレンチアの農地は、笠間市役所の農政課、笠間市農業委員会、県農業会議に相談して耕作放棄地再生利用交付金を活用して整備した農地です。 「雑草等の伐採、種子の確保、ハウスの整備など農地として利用できるまで時間がかかりますが、地元笠間市の耕作放棄地を減らすことができています。」
企業として人材を育てる
ヴァレンチアには、現在若い従業員が数名います。 「もともと有機物を使った農業に興味があって、鯉渕学園に進学しました。卒業してすぐにヴァレンチアに就職しました。ゆくゆくは、独立したい気持ちもあるし、有機物を使って生産した野菜を使ったレストランもやってみたいと思います」と話す河西さんは、長野県の農家出身とのこと。 「就職活動をしていて、見つけた会社の業務内容が農業でした。楽しそうだと思い、就職しましたが、実際やってみてもとても楽しいです。今後は、野菜の作り方をどんどん覚えていきたいです。」と話すのは、栗山さん。 細谷さんは、それぞれの従業員がヴァレンチアで栽培ノウハウを習得したら、日本各地で作物を生産して、産地リレーをしていきたいそうです。
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「利益追求ではなく、従業員が安心して働ける企業にすることです。『有機だから高価格』なのではなく、安全・安心な野菜をあたりまえに生産し、お客様が手の届く価格で提供していきたいと思います。」
インフォメーション | |
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名称 | 株式会社ヴァレンチア |
住所 | 茨城県笠間市泉2519 |
お問い合わせ |
TEL: 0299-37-6533
FAX: 0299-37-6534 |
WEBサイトURL | http://www.valentia.jp/ |
その他の情報 | 営業時間 8:00~17:00 ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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