いばらきの食に挑戦する人たち
加工品で日立市を盛り上げる! 梶山明子(日立市)
夢ひたちファームなか里
豊かで美しい自然が残る日立市中里地区。南北にゆったりと流れる清流・里川沿いには、山里に囲まれた日本の原風景というべき静かなたたずまいが広がっています。 夢ひたちファームなか里の代表梶山明子さんは、過疎化や地域の基幹産業である農業の低迷を克服しようと、平成15年度から農業体験を中心に都市住民との交流を始めました。 「当初、夢ひたちファームは食育・農業体験を中心に活動をしていました。そこで活動を続けていくうち、ボランティアだった地域活動で収入を得られたら、という考えが生まれました。収入が得られれば、農家やボランティアスタッフのモチベーションも上がると思ったからです。」 梶山さんは、農業体験を通して人とふれあい、心のつながりの輪を広げながら、中里地区で採れた野菜を使った加工品を本格的に製造・販売しようと動き出します。
愛菜(あいさい)ピクルス誕生
梶山さんは、地元農家の有志を募り、自分達で作った野菜でピクルスを作ることにしました。 「ピクルスは外国産がほとんどなので、国内産のものがあってもいいんじゃないか。子供でも食べられる日本人向けのピクルスを作ろう。」と思った梶山さん。当時、農業体験に来ていた国民宿舎鵜の岬の元シェフにピクルスのレシピを教わり、仲間みんなで試作を開始。糖度と酸性度を計る機械も購入し、何百回という試作、味見を繰り返しながら、数ヵ月に渡る研究を経て、昆布だしや日立市十王地区産のはちみつなどが入った『愛菜ピクルス』が誕生しました。
子供たちに野菜を
夢ひたちファームなか里の愛菜ピクルスは、様々な野菜での加工が可能です。王道のきゅうりから、大根、にんじん、パプリカ。中里地区で採れた枝豆、青ごぜん、ヤーコン、さといもなど、梶山さんはありとあらゆる野菜を使ってピクルスを作り、現在もなお、よりおいしいピクルスをと開発を進めています。 「私達のピクルスは、白梅酢とらっきょう酢を使って独自で配合を考えたものです。日本人が苦手とする酢を使い、より食べやすく作って、子供たちにも興味を持って食べてもらいたい。」梶山さんは、子供達にピクルスへの興味を持ってもらおうと、農業体験のなかで野菜をハート型や星型に切り抜く作業を体験させています。
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「今まで出会ったたくさんの人達の応援があったからこそ、私達は加工品を作り、販売できるところまで来ました。この商品が売れることで、日立市の農家が少しでも潤えばと思っています。また、これまで私が築いてきた人間関係を、次世代に引き継いでいきたい。」夢ひたちファームの活動は、農業体験に留まらず、日立市の農業の更なる可能性をも広げようとしています。
インフォメーション | |
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名称 | 夢ひたちファームなか里 |
住所 | 日立市下深荻町751-1 |
お問い合わせ |
TEL: 0294-59-0115
FAX: 0294-59-0405 |
WEBサイトURL | http://www.net1.jway.ne.jp/yumehn/ |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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