いばらきの食に挑戦する人たち
有限会社ヒオキ食品 日置 和彦(北茨城市)
有限会社ヒオキ食品
ヒオキ食品のおすすめ商品
茨城県最北端に位置する北茨城市にある有限会社ヒオキ食品は、地元の平潟漁港及び大津漁港に水揚げされる魚を、煮穴子、しめさば、いかめし、さんま南蛮煮、いわし生姜煮などに加工して販売する水産加工会社です。 有限会社ヒオキ食品は、昭和39年1月創業の近江屋商店(父親が経営)を前身とし、平成4年4月に日置和彦社長によって法人化しました。一番人気商品の「いかめし」をはじめとした商品の開発・販売を行うほか、多様化するニーズに応えるため、時代にあわせて味付けを変えたり、ホテル等にあなごをてんぷら用として開いて出荷したりと、企業努力を惜しみません。 また、地元小学校の街探検授業を受け入れ、見学やいかめしづくり体験を実施するなど、地域に対しても積極的に活動しています。
農林水産大臣賞受賞の「煮穴子」!
農林水産大臣賞受賞の煮穴子
茨城県水産製品品評会授賞式の様子
茨城の海でとれる"常磐もの"(じょうばんもの)のあなごは市場からの評判がよく、茨城の隠れた名産品のひとつです。 年間を通して味がよく、寿司や天ぷら、煮物などにして食べられています。また、あなごは100g食べれば一日のビタミンA必要量をほぼ満たすといわれるほど栄養価にも優れています。 ヒオキ食品のおすすめ商品の「煮穴子」は、地元で水揚げされる大きなあなごのみを厳選して使用し、独自の割合の煮汁でじっくり煮込んだふっくら柔らかな逸品です。 真空包装された「煮穴子」は袋のまま1~2分湯煎にかけるだけで、甘くジューシーな煮穴子が完成します。驚くほど大ぶりなあなごは食べ応えも抜群。味、手軽さが高く評価され、2021年11月に開催された茨城県水産製品品評会では、最高賞の「農林水産大臣賞」を受賞しています。
丁寧な手仕事と職人技が光る
骨も丁寧に処理して捌く
均等に並べるのも職人技のひとつ
「あなごは開く前の下処理が大切です。苦みや臭いの原因となるヌメリを徹底して取り除きます。捌く時も、血を出さないよう丁寧に捌いていきます。うちでは大きなあなごしか使いませんが、大きなあなごは味が良い一方で、骨が気になるので骨も丁寧に処理しています」と日置社長。 煮汁はシンプルに醤油、酒、砂糖をこだわりの配合で調合し、保存料や着色料等の添加物は使用していません。醤油は創業以来、常陸太田市の老舗醤油店ヨネビシ醤油の醤油と白醤油にこだわって使用しているそうで、「煮物にすると魚によくなじんでコクが出ることから、醤油はヨネビシ醤油と決めている」とのこと。 こだわりの煮汁の中にあなごを均等に並べ、アクを取りながら丁寧に煮ること約30分。煮上がった身は特に崩れやすいことから、崩さずに鍋から取り出すことは至難の技ですが、日置社長の熟練の技により、あなごが美しく並べられていきます。 出来上がったばかりの煮穴子を一口いただくと、ふわふわでしっとりした穴子から甘辛い醤油の香りがぬけ、今までの穴子のイメージを覆すような幸せの味わいでした。
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今後の展望を日置社長に伺いました。 「“若者の魚離れ”を食い止めたい。添加物など余計なものをいれない製法にこだわりながら、若者に食べてもらうために、調理がいらない、ゴミが出ない商品を色々と考えて販売している。もっと子供に喜んで食べてもらえるような商品を生み出していきたい。水産加工業発展のためにも、地元の地域食材を活かしながら、皆さんに喜んでもらえる商品を提供していきたいです。」 精力的に商品開発を行う日置社長。「新商品です。」と見せてくれたのは、小ぶりなイカにうずらの卵を入れて甘辛く煮た「いかうずら」。サイズの小さなイカの消費拡大を図るため、試行錯誤の末にうずらの卵と合わせた商品だそうで、イカの食感・風味とうずらの卵との相性が絶妙でした。 日置社長の挑戦はこれからも続きます。
インフォメーション | |
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名称 | 有限会社ヒオキ食品 |
住所 | 茨城県北茨城市平潟町476 |
お問い合わせ |
TEL: 0293-46-1308
FAX: 0293-46-1409 |
WEBサイトURL | https://hiokisyokuhin.jp/ |
その他の情報 | ※このページの情報は、2022年7月時点のものです。 |
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