いばらきの食に挑戦する人たち
地域循環型の養豚に挑む 廣原賢さん(かすみがうら市)
地域の蓮根を飼料に活用
廣原畜産のあるかすみがうら市では養豚業が盛んで、かつて養豚業者は30~40軒ほどありましたが、今は数えるほどに減っています。廣原さんの家業は、祖父の代から養豚業。3代目の賢さんも、自然と養豚業を営むようになりました。 廣原畜産では、もともと蓮根田の肥料として、蓮根農家に豚の堆肥を供給していました。「蓮根と豚を利用して、地域の活性化につなげることはできないか」と考えた廣原さんは、折れや傷で商品にこそならないものの、品質は変わらない新鮮な蓮根を砕いて生のままエサとして与えた豚"蓮根豚"作りに挑戦しています。 さらに、生産過程における豚の排泄物を、堆肥として蓮根田に還元することで、再び蓮根の成長へと繋げる循環型農業に本格的に取り組み始めました。
蓮根を食べて育った蓮根豚
全国一の蓮根生産地の茨城県の中でも圧倒的なシェアを誇る霞ヶ浦湖畔地域。湖岸という水源に恵まれたこの地域は、気候も蓮根栽培に適しており、良質な蓮根が生産されています。このミネラル豊富な蓮根を、出荷前45日から通常の飼料に約15%加えた豚を蓮根豚としています。 日本は元々、各農家が家畜を飼育し、化成肥料の代わりに堆肥を畑にまき、作物を作るという、循環型農業を自然に行ってきました。廣原畜産では、これを、地域一帯で行うことで、飼料や堆肥の運搬コストを下げ、低コストで高品質な農産物、畜産物を生産することに成功しています。 蓮根豚は、脂があっさりとしたクセのない風味が特徴です。 昨年(2012年)の2月には自前の加工所も完成させ、肉のスライスや挽肉を作り、ネットで販売したり料理に使ってくれる飲食店を探すなど、蓮根豚のよさを広める取り組みを行っています。
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「蓮根豚をブランド化して、地域活性化に役立ちたい」と語ります。「地域のものを活用してよいものを生産することに成功しても、きちんとブランド化してブランド豚として理解してもらわなければ、本当の地域活性化にはなりません。蓮根豚のよさを知ってもらい、どうにかしてブランド化できるように頑張っていきます。」と、満面の笑みを見せてくれました。
インフォメーション | |
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名称 | 廣原畜産 |
住所 | かすみがうら市岩坪1701 |
お問い合わせ |
TEL: 029-896-1273
FAX: |
WEBサイトURL | http://hakobo.net/shopdetail/008000000007/ |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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