有限会社 三国園 は、茨城県西部に位置する筑西市で1980年から「クレソン」の生産と販売を行っている、クレソンの専門会社です。 　クレソンは、ヨーロッパ原産のアブラナ科の野菜で、天然物は綺麗な水辺に自生しています。あわい苦みが特長で、カリウム、タンパク質、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンA・C、食物繊維などの栄養素を幅広く含んでいます。 　クレソン生産農家の多くは水耕栽培を採用していますが、三国園では創業当初から土耕栽培にこだわっています。 　「田んぼのような、水を含んだ土壌で栽培しています。土耕で栽培しているためか、一般的なクレソンよりも抗酸化力が1.5倍程高く、野菜の“苦み”や“エグみ”の原因と言われる硝酸イオン含量が1割以下という分析結果が出ています※」と語るのは、代表取締役の内海(うちうみ)真理子さん。父の代に東京都府中市でクレソンの卸をしていた三国園の経営者と知り合い、クレソン栽培を勧められ、筑西市で栽培を始めて社名を引き継ぎ、2019年に真理子さんが社長に就任しました。 　「栄養素密度が野菜の中でもトップクラスのクレソンは、まさに『食べるエステ』です。美と健康を意識するお客様に喜んでいただきたい」と内海さん。 　土耕で育てた三国園の「みくにクレソン」は、「味や香りが濃く、食べやすい」と好評で、大手スーパー等で販売されているほか、首都圏の有名レストランなどでも使用されています。 ※株式会社メディカル青果物研究所 野菜の健康診断より

　生はもちろん、煮ても、炒めても、揚げてもおいしいクレソン。内海さんイチオシのレシピを教えていただきました。 ＜クレソンの生ハム巻き＞ 【材料】 ・みくにクレソン………1パック（100g） ・生ハム…………………1パック ・オリーブオイル……ひとまわしかけ ・粗挽きこしょう……少々 【作り方】 ① クレソンは、5センチ幅に切る。 ② 生ハムに①を茎と葉をバランスよくのせて巻く。 ③ ②を器に盛りつけ、お好みでオリーブオイルを回しかけ、粗挽きこしょうをふる。マヨネーズをつけてもおいしいです。