いばらきの食に挑戦する人たち
辺田商店 辺田 和夫さん(行方市)
ひとつひとつ手造り「辺田商店」のつくだ煮
辺田商店
辺田商店の“エビのつくだ煮”
茨城県鹿嶋市と行方市(なめがたし)を結ぶ北浦大橋のたもとにある「辺田商店」は、大正時代から続くつくだ煮屋です。三代目の辺田和夫さんは、原料の“鮮度”にこだわりながら、「ワカサギ甘露煮」、「シラウオ煮干し」、「川エビ釜揚げ」など10種類以上のつくだ煮を造っています。 つくだ煮にするのは、北浦や霞ヶ浦の漁師が獲ってきたばかりの新鮮な魚達。 「漁師さん達は、魚の鮮度を保つために水揚げしたら氷をすぐに入れ、その後も冷たい氷水のなかで選別作業をするなどの努力をしています。こうした努力をとにかく無駄にしないよう心掛けています。つくだ煮は、“腕”より“鮮度”。鮮度の良いものは腕が無くてもおいしくできるんですよ」と謙遜する辺田さん。しかしその仕事ぶりは、手間を惜しまず丁寧で、まるで芸術作品を造り上げるようだと関係者から高い評価を受けています。
手間を惜しまぬ技術が光る
農林水産大臣賞受賞の“ワカサギ甘露煮”
辺田商店 辺田 和夫さん
辺田商店の「ワカサギ甘露煮」は、平成29年度の茨城県水産製品品評会で農林水産大臣賞を受賞しています。 「最高の賞をもらえて、私たちの商品が認められた、やってて良かったと思いました。ここのワカサギは、本当においしいんです。さっと焼いて塩だけで食べられる。11月頃の“寒曳きワカサギ”もおいしいけど、実はワカサギに最も脂がのるのは夏場なので、夏のワカサギも最高です。賞をいただけたのも、この素晴らしいワカサギがあってこそなんです」と辺田さんは言います。 辺田さんのつくだ煮造りは、脂があるものは煮ながら丁寧に脂を取り、味が均一に行きわたるように魚を重ねずに並べ、火が均一に入るように適宜棚の順番を入れ替えています。さらに、煮上げたつくだ煮の糖度や塩度は舌ではなく機械で計るなど、本当に手間ひまかけて仕上げられていきます。 つくだ煮造りへのこだわりをお聞きすると、「丁寧に、手間を惜しまず付きっきりで美しく仕上げる。魚の美容部員だね」と笑います。
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辺田商店は、霞ヶ浦・北浦産の「テナガエビ」(通称:川エビ)を使った惣菜「玉ねぎとエビのかき揚げ」を量販店で販売することを提案し、これが大ヒットしました。 辺田さんは、「霞ヶ浦や北浦の魚の資源は限られています。この大切な資源を有効に活かして、おいしいものを作って、消費者に喜んでいただきたい。その一心です」と語ってくれました。
インフォメーション | |
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名称 | 辺田商店 |
住所 | 茨城県行方市白浜353 |
お問い合わせ |
TEL: 0299-73-3020
FAX: |
その他の情報 | ※この情報は2018年9月時点のものです。 |
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