いばらきの食に挑戦する人たち
奥久慈ねぎ銘柄推進協議会 JA常陸大宮地区ねぎ部会 平塚 郷太郎さん(常陸大宮市)
「奥久慈ねぎ」とは?
奥久慈ねぎ
平塚 郷太郎さん
奥久慈ねぎの圃場
茨城県は全国トップクラスのねぎの産地です。県内では全域的に、地域ならではの“ねぎのブランド化”に力を入れています。 常陸大宮市のブランドねぎ「奥久慈ねぎ」もそのひとつです。 「奥久慈ねぎ」の最大の特長は、『軟白部(白身の部分)が長い』こと。通常他産地のねぎでA品となるものは、軟白部が27cmから28cmのところ、「奥久慈ねぎ」を生産する「奥久慈ねぎ銘柄推進協議会」では、「軟白部の長さは30cm」と厳しく取り決めています。 「奥久慈ねぎ」は、茨城県青果物銘柄推進産地(※)の指定を受けており、同協議会所属の会員(生産者)はおよそ49名。なかでも生産量が最も多い「大宮地区ねぎ部会」の部会長 平塚 郷太郎さんと、株式会社JA常陸アグリサポートを取材してきました。 (※)茨城県青果物銘柄推進産地…本県を代表する産地に与えられる「茨城県青果物銘柄産地」の指定を目指し、産地の発展に取り組む産地を「銘柄推進産地」としている。 https://www.ibaraki-shokusai.net/brand/green-onion/
アグリサポートとは
アグリサポートの作業光景
JA常陸の子会社である株式会社JA常陸アグリサポート(以下:アグリサポート)は、産地を支えるため、米や野菜の農作業の受託とライスセンターおよび育苗センターの運営を行っています。 アグリサポート野菜部門では、奥久慈ねぎを中心に野菜を生産・販売しています。 また、野菜部門は「奥久慈ねぎ」を生産する「大宮地区ねぎ部会」の部会員でもあり、部会内で面積を一番多く作付けしています。
生産者全員が「エコファーマー」
奥久慈ねぎの圃場
土寄せ作業
ねぎをカットする機械
協議会の「奥久慈ねぎ」生産者は、全員が「エコファーマー」(※)に認定されています。 土作りを有機質の肥料を使ってじっくりと行っているため、肉質が柔らかで、甘みのあるねぎができるとのこと。品種も、ニーズに合わせて栽培し、夏は甘みが強くて肉質が軟らかなねぎを、冬は鍋用にしっかり形が残るよう繊維質が固く、辛みが強いねぎを作っているそうです。 「栽培のこだわりは、軟白部をしっかり30cm以上にすることです。他産地のねぎは、定植してから出荷するまで最短で8ヶ月というところを、うちのねぎ(奥久慈ねぎ)は、最短でも10ヶ月はかかります」と平塚さん。というのも、軟白部を成長させるためには、緑の部分を土で覆う“土寄せ”を行うのですが、軟白部を3cm伸ばすのに、冬季で約40日間かかるからなのだとか。 手間を惜しまず、丁寧な土寄せを行うことによって、軟白部が長く歯触りの良い「奥久慈ねぎ」ができるのです。 (※)「土づくり」・「化学肥料低減」・「化学農薬低減」に一体的に取り組む計画を作成し、県知事の認定を受けた農業者。
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「一緒にねぎを作ってくれる仲間を増やしたい。そして生産者が増えたら、『茨城県青果物銘柄産地』を一緒に目指したいですね」と平塚さん。 アグリサポートでは、新規就農希望者を対象に、2~5年の農業研修制度を設けており、研修中は機械をリースで貸し出したり、対象の30haもの土地から好きな土地を選んで作物を作ることができます。ねぎの作り方を教える体制は整っているとのことですので、興味のある方は下記までお問い合わせください。 ◆アグリサポートの農業研修についてのお問い合わせはこちら 株式会社 JA常陸アグリサポート 住所〒319-2224 常陸大宮市東野3218-2 TEL0295-53-3199 FAX0295-52-0870
インフォメーション | |
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名称 | JA常陸大宮地区ねぎ部会 |
住所 | 茨城県常陸大宮市田子内町3091-6(JA常陸 大宮営農経済センター) |
お問い合わせ |
TEL: 0295-52-4510
FAX: |
その他の情報 | ※この情報は2018年12月時点のものです。 |
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