旬のうまいもの特集
いばらきのりんご特集
茨城県では、今から70年ほど前に、県北西部に位置する大子町に初めてりんごの木が植えられました。大子町の黒田さん宅(現・黒田りんご園)で軍馬徴用の記念樹として植えられたのが最初だといわれています。
現在、県全体で約76ヘクタール栽培されており、主産地の大子町の他、日立市、常陸大宮市、水戸市、笠間市、石岡市、常陸太田市、城里町などでも栽培されています。
りんごの栽培は、平均気温6℃~14℃が適地と言われ、夜温が下がり寒暖差の大きい気候が適しているといわれています。外気温が低下する秋は、着色も進み糖度も高まります。品種は、11月に収穫する「ふじ」が主力ですが、集客・販売期間を長くするために、9~10月に収穫できる優良品種の選定、普及にも取り組んでいます。
県内の観光りんご園は、実りの秋を迎える9月~11月には、県内外から「りんご狩り」を目当てに多くの観光客でにぎわいます。
ふじ
- 大きさ
- 300~350グラム前後
- 収穫時期
- 11月上旬~下旬
- 特徴
- 甘みが強く酸味もあり、蜜も多く入るりんご。
秋映
- 大きさ
- 300グラム前後
- 収穫時期
- 9月下旬~10月中旬
- 特徴
- 果汁たっぷりでほど良い酸味があり、パリッとした食感のりんご。
シナノスイート
- 大きさ
- 350グラム前後
- 収穫時期
- 9月末~10月中旬
- 特徴
- 果汁が多く酸味は少なく、とても甘いりんご。
シナノゴールド
- 大きさ
- 300グラム前後
- 収穫時期
- 10月上旬~下旬
- 特徴
- 果汁が多く、甘みと酸味のバランスがとても良い、歯ごたえのあるりんご。
ぐんま名月
- 大きさ
- 300グラム前後
- 収穫時期
- 10月下旬~11月中旬
- 特徴
- 酸味が少なく甘みが強く、蜜も多く入るりんご。
このところ人気が急上昇し、希少なこともあり“幻のりんご”と呼ばれるようになった「こうとく」。見た目が小さいこと、生産量も少ないことなどから市場では扱われないが、樹上では強い芳香を放ち、切ってみると蜜がたっぷり入っている美味しいりんごです。
その人気の高さから、贈答用として大変喜ばれていますが、生産量が人気に追いつかず、観光りんご園や直売所でも入手が困難な品種です。
※購入する際は、りんご園かJAに事前にお問い合わせください。
JA常陸・大子町りんご部会では、樹の上でりんごを完熟させてから収穫する「樹上完熟りんご」を徹底していますので、どのりんご園に行っても、完熟りんごのおいしさを体験できます。
一戸一戸の栽培農家が樹上完熟を徹底しており、栽培量が少ないため、市場に流通していませんが、スーパーなどでは買えない、ここでしか味わえない“奥久慈のりんご”を食べに来てください。
りんごは、「1日1個のりんごは医者いらず」、「りんごが赤くなると医者が青くなる」などの言葉があるほど、古くから健康に良い果物として知られています。
りんごには、動脈硬化、糖尿病、高血圧など生活習慣病の予防に効果がある「ペクチン(水溶性食物繊維)」や「カリウム」多く含まれます。ペクチンは、リンゴの果実だけでなく皮部にも多く含まれており、腸内の環境を整える作用などがあります。また、カリウムには、体内の塩分を排出する働きがあるといわれ、高血圧を改善する効果があります。
りんごは、温度差のある場所を嫌うので、冷蔵庫など温度の安定している涼しい場所に保存します。りんごからは“エチレンガス”がたくさん発生するため、他の野菜や果物に影響しないよう、冷蔵庫に入れる場合はポリ袋などに入れ、口をしっかりしめて保存しましょう。
また、キウイフルーツや西洋梨など、収穫後に追熟させたい果物は、りんごと一緒にポリ袋に入れておくと、追熟がより進みます。
≪材料≫
- ・りんご…1/2個(150グラム前後)
- ・冷凍パイシート…1枚
- ・砂糖またはハチミツ…大さじ1から2
- ・バター…大さじ1
- ・レモン汁…少々
- ・卵黄(つや出し用)
≪作りかた≫
- ①りんごの皮をむき、芯を取って、1~2センチの幅に切る
- ②冷凍パイシートを解凍しておく
- ③鍋に火をかけ(弱火)バターを溶かし、りんごと砂糖を入れて炒める。りんごから水分が出てきたらレモン汁を少々加えてしんなりするまで煮炒めたら、鍋から出して冷ます。
- ④冷凍パイシートをめん棒で少し伸ばして半分に切り、片方は表面になるので切りこみ線を何本か入れる。
- ⑤オーブンの天板に下面となるパイシートを乗せ、その上に煮炒めたりんごを置いて、表面となる切り込みを入れたパイシートをかぶせて両端をフォークで抑えて上と下のパイシートをくっつける。完成したら表面に卵黄を塗る。
- ⑥200度に温めたオーブンで15分位焼き、そのあと160度で約15分くらい焼いて完成!
- ※お好みで炒めるときにシナモンを入れたり、カロリーを気にされる方はバターを使わなくてもおいしく食べられます。
※このページの情報は2020年時点のものです。
今、おすすめの記事