旬のうまいもの特集
秋を彩る芳醇な味わい 恵水
- コンテンツ:
- 恵水のここがすごい!
- 幻の恵水
- 恵水開発秘話
- おいしい恵水を作るために
- こだわり
秋を彩る芳醇な味わい「恵水」
恵水は、茨城県オリジナル品種の梨です。
酸味が少なく深い甘みが感じられる、香り高くみずみずしい梨です。
収穫時期は9月上旬~下旬ごろ。秋の深まりとともに味にコクがのり最盛期を迎えます。同時期の品種に比べ、大玉で食べごたえがあり、シャリシャリとしたさわやかな食感も魅力です。
令和4年度には約65トン出荷され、年々出荷量が増えていますが、まだまだ希少な品種です。
恵水は出荷量が少ない品種です。
店頭での取扱いのみとなっており、インターネットや電話注文での対応が基本的にできません。
入荷状況も日によって変わりますので、お求めの際にはお手数でも当日電話にてお問合せください。
幻の恵水
大玉で甘いという恵水の特長が最大限に引き出された「幻の恵水」。1玉の重さは約1kg、糖度が14度以上であり、形のよいものとなると10,000玉に1玉程度しか収穫できない非常に貴重な恵水です。
2022年に、高級果実店「京橋千疋屋」において限定販売された「幻の恵水」は、その品質、希少性の高さから1玉10,800円という価格で販売され、メディアに取り上げられるなど話題となりました。
恵水開発秘話
茨城県は全国第2位(令和4年産出荷量)の梨産地。ですが、他の産地に比べて知名度の低いことが悩みとなっていました。
そこで、おいしいオリジナル品種を作ってPRしよう!という思いから、茨城県農業総合センターの研究者や技術者がその技術力を結集し、品種開発に取り組んで17年、「新雪」と「筑水」という品種をかけあわせて、約4,300個体の中から選りすぐり、誕生したのが恵水です。
以来、高品質な果実を作るために生産者と一体になって栽培試験を繰り返し、平成23年に品種登録されました。
平成25年に県内で栽培が開始されて以降、年々栽培面積が増えており、おいしい果実がみなさんに届くようにと、大切に育てています。
おいしい恵水を作るために
おいしい梨を作るためには、1年を通して、樹の手入れが欠かせません。
-
- ①土づくり
【11~2月頃】 - 堆肥や肥料をあげ、梨の根がのびのびと成長できる土をつくります。
- ①土づくり
-
- ②剪定(せんてい)
【12~3月頃】 - 樹全体に日光がよく当たり、栄養が効率よく行き渡るよう、芽が出る前に余分な枝を切り落とし、太陽の光が全体にあたるよう、枝を固定します。
- ②剪定(せんてい)
-
- ③授粉
【4月頃】 - 4月になると、白くて美しい花が咲きます。たくさんの果実がなるよう、生産者は一花ずつ丁寧に授粉を行います。
- ③授粉
-
- ④摘果(てきか)
【5~6月頃】 - 花のもとが膨らんで、果実ができると、より大きくて甘い果実ができるよう、余分な果実、形の悪い果実は落とします。
- ④摘果(てきか)
-
- ⑤目揃え(めぞろえ)
【8月頃】 - 収穫まであと少し。味、食感ともに最高の状態で収穫するため、生産者が集まり、その年の収穫に適した果実の色や形などを確認します。
- ⑤目揃え(めぞろえ)
-
- ⑥収穫
【9月頃】 - いよいよ収穫です。目揃えで決めた色や形を、カラーチャートなどで確認しながら収穫します。
- ⑥収穫
-
- ⑦出荷
【9月頃】 - 収穫した恵水は、さらに各JAによる厳しい選果を受け、それを通過したものだけが専用の出荷箱に入れられ、卸売市場を通じて皆さんの元へ出荷されるのです。
- ⑦出荷
こだわり
光センサーによる糖度選別
下妻市のJA常総ひかりでは、平成28年7月より下妻第一梨選果場に、糖度などの内部品質を1秒間に3個の速さで見分ける"光センサー" を導入しました。梨の選果に光センサーが使われるのは県内初で、甘さ、品質がそろった梨を出荷することで、市場からの信用度が高まることが期待されます。
JA常総ひかり下妻第一梨選果場の光センサー
定温定湿貯蔵庫による保存
「寒い季節に暖かい部屋で食べる梨」。その夢を叶えてくれたのがJA常総ひかり下妻市果樹組合連合会が保有する貯蔵庫。定温、定湿度で梨を貯蔵することができる為、寒い冬でもみずみずしい梨をいただくことができます。
珍しい時期の梨に消費者からは「お歳暮に利用する」「こたつで食べるとまた一味違う」と人気を集めています。
海外にも進出
「恵水」は貯蔵性が高く、船便輸送にも耐えられるため、東南アジア等にも輸出されています。
※このページの情報は2023年6月時点のものです。
今、おすすめの記事