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2023-07-07 ニュース
イバラキング品評会「King of IBARAKING」コンテスト開催!
2023年5月25日、全国的に有名なシェフやバイヤーが一堂に介し、ある果物の最高級品を決定するコンテストが行われました。
コンテストの名称は「King of IBARAKING」。
本県オリジナル品種のメロン「イバラキング」のおいしさと品質の高さを全国にPRするため、今年初めて開催された、茨城県が誇る”メロンの王様”イバラキングの“King”を決めるコンテストです!
2日間に及ぶ審査の結果、最優秀賞の「ゴールドマイスター」、優秀賞の「シルバーマイスター」、優良賞の「ブロンズマイスター」がそれぞれ1名ずつ、入賞者が2名選ばれました。
一次審査・最終審査の様子、受賞者の決定と表彰式の様子をご紹介します。
What’s イバラキング?
「茨城(イバラキ)のメロンの王様(キング)になってほしい」。そんな思いを名前に込めたイバラキング。
開発過程では、味や香りの良い高級アールス系のメロンを父親メロンとし、10年以上の歳月をかけ、約4 万個体から選び抜いた母親メロンと約400通り以上の組み合わせを行いました。
上品な香りと甘さ、なめらかな口あたり、そして、きめ細かくジューシーな果肉が魅力です。
日持ちが良く、おいしく食べられる期間が長いのも嬉しいポイント。
果実の肥大性が良いのも大きな特長で、通常の春メロンよりも1 割以上果実が大きくなります。
開幕☆「King of IBARAKING」コンテスト
コンテストに出品されたイバラキングが集まるJAほこた営農情報センターの一次審査会場。
一次審査では、以下3つの項目が専門の機械や研究員の目で審査され、項目ごとにそれぞれ点数をつけられていきます。
「糖度」
「果肉の硬さ」
「見た目の美しさ」
糖度は、メロンを切らずに測定できる非破壊糖度測定器を使って測定します。
糖度が高いほど評価が高くなります。
果肉の硬さは、硬すぎず柔らかすぎない、適度な硬さが評価のポイントです。
見た目の美しさは、メロンやアンテナ(つる)の形状、ネットの美しさなどを評価します。
以上の審査の結果、「糖度」「果肉の硬さ」「見た目の美しさ」の合計点が高い5点が最終審査に進出となりました。
ついに始まった、最終審査!
厳しい糖度と外観検査が実施された一次審査を終え、最終審査に進んだ5点は、冒頭の最終審査会の舞台へ進みます!
最終審査は、全国的に有名なシェフや高級果実専門店関係者など、錚々(そうそう)たる顔ぶれが一堂に会し、審査していきます。
最終審査員の皆様をご紹介します。
≪審査員≫
審査員長
鎧塚 俊彦氏 Toshi Yoroizukaシェフ いばらき食のアンバサダー
審査員
河野 啓介氏 ㈱京橋千疋屋 専務取締役 営業本部長
髙橋 博宣氏 ㈱京橋千疋屋 アトレ恵比寿店店長
石渡 眞佐之氏 ㈱髙島屋 MD本部食料品部次長
永石 覚生氏 東京多摩青果㈱ 取締役果実第一部長
鹿間 正也氏 ㈱松源 企画室長
石井 真弓氏 野菜ソムリエプロ
宮城 慎氏 元茨城県生物工学研究所長
最終審査は、一次審査で選出したメロンを、審査員による内部品質及び外部品質審査により順位を決定します。
メロンを「果肉」、「香り」、「味」、「食感」を指標に食べ比べ、「外観の美しさ」を含めた総合評価により、高いものから順番に評価点を付けていきます。
厳粛な雰囲気の中、最終審査が始まりました。
最終審査会場の中央には、外観審査用にアンテナ(ツル)付きの1玉と、半分にカットされたものが配置され、審査員全員のデスクには食味審査用にカットされたものが置かれました。
審査員は、各々に配られた「評価シート」に基づき、以下の項目を細かく審査していきます。
「外見の美しさ」
「果肉の鮮度感・うるみ具合」
「香り」
「甘みやうまみ」
「食感のなめらかさ」
皆さん真剣な表情で、5点のイバラキング一つ一つをじっくりと見つめ、食し、香りを確かめながら、評価シートに記入しています。
決定!「King of IBARAKING」ゴールドマイスター
そして、ようやく結果がまとまりました。
栄えある「King of IBARAKING」のゴールドマイスターに輝いたのは……
ゴールドマイスター賞(最優秀賞)受賞!根﨑 直喜さん(鉾田市、JAほこたメロン部会所属)
ゴールドマイスターを受賞した根崎さんにインタビューしました!
―ゴールドマイスターを受賞した感想は?
根﨑さん 「率直に嬉しく思います。今までやってきたことが報われたという想いです。
17年程前に、(入賞した)市村さんと私で、3粒の種から始まったのが、私のイバラキング栽培の始まりです。
初めての品種で作るのが大変で、課題はたくさんありましたが、諦めないで10年以上、ずっとやってきた積み重ねで、今があります。
イバラキングを作り始めた当初から「茨城の高級メロンを作る」という形がようやく見えてきました。」
―イバラキング栽培でこだわっている点は?
根﨑さん 「イバラキングは、他のメロンに比べて外見が綺麗にできる時とできない時の差が激しく、栽培がとても難しいです。
しかし、自分の強みは、イバラキングへの情熱と、誰よりも失敗してきているであろうという部分なので、毎年の失敗から得た課題を翌年に活かして取り組んでいます。
とにかく、自分がこだわるのは“味”。
イバラキングは作っていても惚れ惚れするくらいおいしいメロンなので、その魅力を最大限に引き出したいと思いながら、栽培しています。」
シルバーマイスター賞(優秀賞)受賞 川上 和成さん(鉾田市、JAほこたメロン部会所属)
シルバーマイスター賞を受賞した川上さんにインタビューしました。
―シルバーマイスターを受賞した感想は?
川上さん 「『おいしい』と言ってもらえることが一番嬉しいので、単純に『おいしい』と言ってもらうことを目指して日々生産しています。
今回、その努力が認められたのかなと、すごく嬉しく思います。」
―イバラキング栽培でこだわっている点は?
川上さん 「メロン栽培では基本的なことですが、水と温度の管理がとても難しいので、一日何回も畑を見回りながら、温度計と体感と経験を踏まえながらタイミングを見極める、という所に気を使っています。
天気によっては、どんなに細かな管理してもどうしようもないこともありますが、自分のできる事に最善を尽くして、少しでも良いメロンができるように努力しています。」
ブロンズマイスター賞(優良賞)受賞 柳 洸太さん(茨城町、JA水戸茨城町メロン部会所属)
ブロンズマイスター賞を受賞した柳さんにインタビューしました。
―ブロンズマイスターを受賞した感想は?
柳さん 「メロンと言えば鉾田のメロンが有名ですが、唯一茨城町の生産者として賞を取れたことがとても嬉しいです。」
―イバラキング栽培でこだわっている点は?
柳さん 「茨城町メロン部会では、『いばらきエコ農産物(特別栽培農産物)』の認証を取得しており、特別栽培(有機質肥料主体の施肥を行い、農薬の使用量を通常の半分以下に減らす等)で作っているのがこだわりです。
糖度が高くなるようにかつ、イバラキングはネット模様が綺麗に出にくいので、綺麗に出るように気をつけて管理を行っています。」
入賞 山口 寛道さん(鉾田市、JAほこたメロン部会所属)、市村 知一さん(鉾田市、JAほこたメロン部会所属)
授賞式の様子
「最終審査に残った5品、それぞれが本当においしかったです。
そのなかでも、やはりゴールドマイスターを受賞された方、各賞を受賞した方は、本当に日々努力されていらっしゃったと思います。
私たちは、より一層おいしいメロンを供給していただけると本当に嬉しいので、ぜひ頑張っていただきたい。
おいしいメロンをより多くの方に“おいしいんだよ”と伝えていきたいと思います。
私は15年以上、イバラキングをはじめとした茨城県産メロンを使わせていただいていて、今日改めて“おいしいな”ということを実感しました。
これからも自信を持って勧めていきたいと思っています。」
と審査員長の鎧塚氏が、総評しました。
知事からは
「コンテストを始めようと考えた、そもそものきっかけは、生産量日本一を誇る茨城のメロンというものが、他の産地に比べてまだまだ認知度に差があるのではないかということを常々感じていたからです。
特に、『高級品』の部門でまだまだ挑戦できる部分があるのではないか、そのような問題意識から「高級品」に挑戦いただけるような生産者さんを茨城県でも輩出していきたいということもあり、このコンテストを開催させていただきました。
茨城のメロンを全国、あるいは世界に盛り上げていきたいと思っておりますので、今後ともぜひご協力をよろしくお願いいたします。」
と受賞者を祝う言葉がありました。
受賞者のメロンは、都内高級果実専門店等で限定販売されました!
※このページの情報は、2023年6月8日時点のものです。
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