茨城県はかんしょ(さつまいも)の栽培面積・生産量ともに全国第2位の大産地です。
茨城県内で一番多く栽培されている品種は、濃厚な甘みが特長で、焼いもなどで大人気の「べにはるか」です。また、ホクホクした食感が特長の「ベニアズマ」や、しっとりした食感が特長の「紅まさり」など様々な品種が栽培され、年間を通して出荷されています。
特長
〝旬のリレー〞で365日おいしい
県内最大のかんしょ(さつまいも)の産地であるJAなめがたしおさいは「土地を選び、技を磨き、心で作る」をモットーに、量より味にこだわったさつまいも作りを実践しています。拠点を置いているのは、茨城県南東部に位置する行方市。霞ヶ浦と北浦という2つの湖に挟まれた行方台地に畑を構えています。赤土のなだらかな傾斜のある畑は水はけが良く、さつまいもの栽培にぴったり。生産量・品質ともに全国トップクラスを誇っています。旬の品種をリレー形式で供給しているのが、JAなめがたしおさいの大きな特色。「春夏秋冬、365日しっとり甘いさつまいも」を消費者へ届ける体制を整えています。管理環境にもこだわり、平成17年にはキュアリング定温・定湿貯蔵庫を建設。収穫後のさつまいもを定温・定湿度条件(温度13℃、湿度90%以上)で貯蔵することで、熟成し甘くしっとりしたさつまいもを、1年を通じて安定的に出荷することを可能にしました。
「紅こがね」は、JAなめがたしおさいのオリジナルブランドです。JAなめがたしおさいが出荷したベニアズマだけにこの商品名を使用することができます。まるでスイーツのようなホクホクとした食感で、口の中いっぱいに豊かな甘みと香りが広がります。
こだわり
さつまいもの貯蔵性、甘み、しっとり感を高める先進技術
JAなめがたしおさいでは、熟成過程でキュアリング処理を行っています。
温度32℃、湿度90%以上で4日間保管し、表皮下のコルク層を増やすことで、貯蔵性をグッと高める技術です。さらに、定温・定湿状態(温度13℃、湿度90%以上)で貯蔵しているのもポイント。研究によって、この貯蔵条件こそが「さつまいもが最も消耗しにくく、長期保存できる」という結果が出ています。また、さつまいもは貯蔵することによって、βアミラーゼという酵素の働きでテンプンが麦芽糖に変化し、甘みとしっとり感が増します。
キュアリング処理と最適な貯蔵条件により、9ヵ月間も熟成された「熟成紅こがね」は、糖度が非常に高く、焼き芋にすると甘みがさらに増し、しっとりとした口あたり。冷めても柔らかで、濃厚な風味を味わうことができます。